豊永亮さんとスタジオに入る。1990年、ぼくと豊永さんのデュオにヴァイオリンの澤民樹くん、パーカッションのBob Barrazaを加えてpou-fouを結成し、翌年にはホルンの小林薫さんを加えた。即興をしているうちに、共同作曲になっていった。 www.youtube.com 豊…
Peter Freeman著『The Music of Antonio Carlos Jobim』読了。ブラジルは行ったことがなく、ブラジル音楽にそれほど感化されたわけではないが、ブラジル音楽はあちこちに溢れているので、知らないうちに接することが多い。この本は、ボサノバの祖として知ら…
熊本市現代美術館での3月31日のワークショップ『ミュシャミュシャ・モシャモシャ・ミュージック』の打ち合わせを里村真理さんとする。 現代美術館の以前カフェだったスペースを現在はアートラボマーケットと呼称している。この日のアートラボマーケットは、…
昨年12月のタイでのWonderfruit Festivalでのライブ音源がNick Luscombeから送られてくる。フェスティバルが音源を公開したいとのことで、確認とのことで聴いてみるがとても良い。木や葉っぱの環境音と鍵盤ハーモニカの音、フィールド録音の音とライブの音の…
香港のCCCDの企画で、高校生たちとの6回のオンラインワークショップが始まった。今日は初回。学校からではなく、帰宅後に各自が自宅からつないで。CCCDのサンドラと9人の高校生と。 最初に、《鍵盤ハーモニカ・イントロダクション》を実演すると、チャット…
日本現代音楽協会『日本作曲年鑑2022』が届く。ざっと400人近い作曲家の1000曲ほどの新作初演のデータが載っている。ここには、初演の都市名も記載されているので、熊本でどれくらい初演されているのだろう、と思って見てみる。ほとんどが東京なのは当然とし…
熊本県立劇場でのコンサート『田中彩子/有島京リサイタル(ミュシャと音楽)』のチケットを譲り受けたので、聴きに行った。有島京さんのプログラムが、ラヴェル、シマノフスキ、ヤナーチェクという選曲で、とても良いプログラムであり、とても思いの伝わっ…
『世界のしょうない音楽祭』11年目に向けて、豊中市の小林さん、田仲さん、田中さん、大阪音大の渡邊先生と打ち合わせ。先日行われた今年度の振り返りミーティングで出た様々な意見をもとに、次年度のプログラムをどのように組んだら良いと思うかを、豊中市…
二日続けて外出が続いたので、本日は自宅。たまっている家事や事務作業などをこなしているうちに、全然かたづかないのに一日が終わっていく。 新倉壮朗くんを追った甲斐田祐輔監督のドキュメンタリー映画『今、この時』がいよいよ公開になるそうで、推薦文を…
里村さんが仕事が休みなので、博多方面にお出かけ。 九州芸文館で開催中のヘリ・ドノ個展を見る。1990年代にポストカードでやりとりをしたことがあるヘリ・ドノは、インドネシアのジョグジャカルタの現代美術家だが、実際に会ったことは(多分)ない。《ワヤ…
熊本のアーケイド街で行われる同時多発ライブイベントStreet Art-plex(以下 Sap)に田島隆くんと出演。タンバリン博士として知られる田島隆さんと出会ったのは、お互いが20代前半だった1990年。ダンサーの山下残くん、トランペットで藤本由紀夫さんのもとで…
沼野雄司『トーキョーシンコペーション 音楽表現の現在』(音楽之友社)読了。これは、とても明快で面白い本だった。音楽の話なのだが、その背景にある哲学を炙り出すべく、展覧会の話や映画や文学の話などが出てきて、そこから車線変更するように、現代音楽…
今から20年前、ぼくは京都女子大学で専任講師をしていた。講義や演習、卒論指導などをするのは楽しい時間であり思い出で、組織の中での理不尽なことが受け入れ難く、3年で退職し、フリーランスの音楽家に戻った。 その頃に、ぼくの授業に出ていた人が、中学…
本日は、肥後琵琶のお稽古の第1回目。先生は、岩下小太郎さん。今日は、琵琶の歴史に関して、小太郎さんに講義していただき、ぼくが色々質問したり、絃の張り方を教えていただいたりした。あとは、楽器の持ち方や奏法などについては、質問すると実演して教…
酒井忠正『相撲随筆』(ベースボールマガジン社)読了。初代相撲博物館館長を務めた明治生まれの著者が1954年に出した本で、明治、大正、昭和初期の相撲を同時代として目撃してきた方の感覚を文章を通して味わえたところが、非常に新鮮だった。 確定申告のた…
3月11日。2011年から13年が経つ。あれだけ大きな原発事故が起こったのに、原発はなくなっていない。東日本大震災以降、東日本の原発が稼働しない中、西日本の原発が再稼働してきている。佐賀の玄海原発(糸島と目の鼻の先)や鹿児島の川内原発が再稼働してい…
里村さんが仕事が休みで、お出かけしたり話したり。自分のこれまでを振り返り、今後の方向づけをするために、漠然と感じていることを少しずつ言語化している。まだまだ、なかなか言葉にならないけど、すごく前向きになっているし、やる気になっている。少し…
ダヴィッド・べシス(野村真依子訳)『こころを旅する数学』(晶文社)読了。これは、本当に面白い本だった。数学というと論理と考えられがちだけど、論理は表向きで本当は数学者は直観/直感でイメージしている、と言う。ぼくが最近、趣味として数学を始め…
高松市美術館の35周年記念コンサートを準備するにあたり、自分史35年を振り返ることになった。ぼくが鍵盤楽器を演奏し始めたのは50年前、作曲を始めたのは47年前だが、自分で企画をして作品を発表し始めたのは、35年前である。 共同作曲というテーマを見つけ…
James M. Baker『The Music of Alexander Scriabin』(Yale University Press)読了。全部で140を超える譜例があり、スクリャービンの和音分析や構造分析がしてある本で、とても勉強になった。調性音楽のトニックードミナントの構造を使いながら、神秘和音など…
今朝は、起きたら14時だった。よく寝たー。そう言えば、ぼくがよく寝ることについて、島袋道浩くんが書いてくれた文章がある。2003年のコンサート『音楽ノ未来 野村誠の世界』への寄稿文。今でもウェブで読める。良い文章なので、読み返すと励まされる。 www…
いきなり朝寝坊。歯医者の予約11:30だったのに、起きたら11:00だったーー!大慌てで歯医者行ってきたーー。 高松遠征の直前に入手した琵琶。気分としては、初めてシタールを手にしたジョージ・ハリスン。ビートルズとインド音楽の出会いのよう。琵琶を弾いて…
高松市美術館でのコンサートも終わり、せっかくなので、栗林公園に行く。とても広い庭園で、池もいくつもあり、特徴的な橋も数多くあり、松を初めとする木々もあり、園内をぶらぶらと散策していると、いつまででも歩き続けられ、今日のように天気の良い日は…
3月3日、耳の日。高松市美術館35周年記念コンサート、生涯忘れられないコンサートとして、自分の記憶に残るものとなった。先着200名で事前申込不要だったので、何人来るか未知数だったが、開演30分前に既に長蛇の列ができて、座席を増席しても足りず立ち見…
高松市美術館35周年記念『野村誠コンサート 音楽の未来を作曲する 〜サヌカイト・即興・村山籌子』も、いよいよ明日。 午前中は、国分寺中学校合唱部+山田中学校合唱部、加藤綾子さんとの合同リハーサルで、《ライオンの大ぞん》。ヴァイオリンが加わること…
ヴァイオリニストの加藤綾子さんと岡山で合流し、高松入り。高松市美術館の牧野裕二さんのお迎えで美術館入りと軽く打ち合わせ。 せっかくなので、加藤さんと喫茶店「城の眼」を訪れ、秋山邦晴さんのことを尋ねてみると、秋山さんの直筆の詩や店でかけるBGM…
文化庁の「芸術選奨文部科学大臣賞」が発表になって、大巻伸嗣さんや梅田哲也さんが受賞されていた。おめでとうございます。 今日は、「なんちゃって琵琶法師」をしながら、明日から高松遠征への準備をする。高松市美術館でのコンサート冒頭で演奏する《鍵盤…
今日は、ミーティングの多い日だった。 「世界のしょうない音楽祭」の振り返りの会議。豊中市の小林さん、田仲さん、日本センチュリー交響楽団の本城さん、福島さん、大阪音大の井口先生、上田先生、渡邊先生、大阪音大連携支援センターの吉川さんと。10年間…
三味線の駒を箸にしてみたり、マレットにしてみたりして、三味線で遊ぶ。色々、変な奏法を考えつく。三味線が上手に弾けないからこそ、こうした奏法が思いつくなぁ。楽器を触っていると、いつまででも一人遊びしてしまう。 3月3日の高松市美術館35周年記念コ…
歯医者に行く。歯医者さんが、何度も「あけてくださーい」、「とじてくださーい」と言うのに応じて、口を開けたり閉じたりする。この人は、年中、「あけてくださーい」と「とじてくださーい」を言い続けて、だんだん、言い方が確定してきたのだろうなぁ、と…