《一人芝居〈コントラバス〉のためのコントラバス四重奏曲》の作曲作業を進めて後、博多へ。柿塚拓真さんが九州交響楽団に移られたので、機会があれば九響の演奏会を聴きたいと思っていたが、本日、小出稚子さんの《博多ラプソディ》の演奏もあり、いいチャンスと思って。自宅での作曲作業も予定のペースで進んでいるので、日帰りで。
プログラムは、
プッチーニ 4声のミサ曲(1880)
小出稚子 博多ラプソディ(2020)
石井眞木 日本太鼓群とオーケストラのためのモノプリズム(1976)
21世紀に書かれた小出さんの音楽は、同時代の音楽として共感できるし、オーケストラの様々な色彩を小出さんらしく効果的に使っていた。初演以来、何度も再演されているらしい。前後に配された2曲は、それぞれ19世紀らしい、20世紀らしいオーケストラサウンドで、21世紀には21世紀に説得力のあるオーケストラ音響があると感じられるので、21世紀の作品が3曲並ぶよりも、このプログラムで聴けて面白い体験だった。小出作品、もっと色々聴きたいなぁ。
48年前の世界初演でも演奏していたと思われる林英哲さんは、70代になっても全く衰えをしらないエネルギッシュな和太鼓演奏で、こうした元気な先輩を見ると、身体を上手に使っていけば長く現役でやれるのだと、勇気づけられた。
コントラバスの作曲をしているので、コントラバスパートへの注目は多かったけど、石井作品では、頑張って弾いても和太鼓の低音にマスキングされたり、プッチーニでも速いパッセージとかはオケの中で埋もれやすいところもあったので、その辺をコントラバス贔屓で聴いたのも、今ならではの楽しみ。
九響の柿塚さんとは熊本では会っていたけど、福岡で会うのは初めて。今月は、2週間後にも福岡に来るので(映画「霧の音」上映会+トーク)、そこでも再会できそう。九州での活動が増えるのはとても嬉しい(九州外での活動が多いので)。
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アクロス福岡は、NHKの番組『あいのて』の公開収録をやったことがあり、あいのてさんとしてコンサートをやったこともあり、ここに来ると、あいのてのことを色々思い出す。
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