野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

4年ぶりの新潟

新潟に移動。りゅーとぴあの大ホールの巨大なパイプオルガン、ステージ上にスクリーン。リハーサルが始まる前からワクワク。

 

リハーサルが始まって、驚く。水戸芸術館のオルガンもすごかったが、こちらはそれよりもパイプの数が断然多いので、音量も大きい。また、水戸はエントランスにあり解放感があったが、こちらはホールにあるので、音の細部までがクリアに聞こえてくる。小林沙羅さんの歌声も相変わらず伸びやかで素晴らしく、新潟出身でりゅーとぴあ専属オルガニストの石丸由佳さんの繰り出す多彩な音色も素晴らしく、演奏もノリノリ。音響、照明のスタッフも素晴らしく、どんどんいい感じで仕上がっていく。リハーサル後は、オルガンの調律が入念に行われていた。あんなにいっぱいパイプがあって、調律は永遠に終わらなさそう。明日の本番では、ベストのオルガンでお届けします。お楽しみに。

 

 

 

家族なカオス

京都から東京に移動。

塔本シスコ展に向けての音源の編集作業ののち、東京芸術大学千住キャンパス第7ホールへ。音まちの吉田ディレクターと学生スタッフの遠藤くんと打ち合わせの後、だじゃれ音楽研究会の面々集まる。吉田企画の表現街にゲスト出演予定のAokidさんも特別参加。中国から武蔵美に留学中のウさんも初参加。対面で参加の人が10名強で、リモートで数名。自己紹介の後、セッション。同時多発で、色々なことが色々な場所で起こるカオスな即興。30分以上続いて後、リモートの方々+Aokidさんの特別セッションも、素晴らしく。こんなセッションが商店街で広げられたら、すごいなぁ、と11月6日を想像してワクワクする。

 

その後は、今後のプロジェクトに関する話し合い。

 

 

ウさんに感想を聞く。初参加でカオスで戸惑ったのでは、と心配すると、「家族みたい」に感じたそうだ。あの混沌を家族と感じられる感性、すごいなぁ。

 

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ゴング練習の動画/今回も陰性/音源編集中

昨日のゴングの練習の様子の動画を、柳沢さんが早速twitterにアップしている。

 

またもやPCR検査をやった。今週末の城崎国際アートセンターでの滞在のために。結果は今回も陰性。

 

本日は、遠征の途中の空白の一日で、ホテルにこもって《2022年のウマイレガワ》の音源の微修正作業をして完成間近。

 

夜は、佐久間新さん、ウィヤンタリさんとお食事。いろいろ近況をシェアした。問題行動マガジンにも、そろそろ執筆したい。

mdkdm.com

 

香港との歌づくりワークショップ3回目/ベトナムのゴング初体験

京都に移動。しかし、今日の午後に香港とのオンラインワークショップがあるので、野田智子さんと山城大督さんのお宅にお邪魔させていただき、お宅の電子ピアノをお借りし、そこから香港とのワークショップ。久しぶりに山城さんともお会いできた。

 

香港のCCCDによる高齢者の歌のオンラインワークショップの3回目。毎週火曜日に香港の人たちと過ごせる時間が、なかなか貴重。柔軟体操をして体をほぐして、3回目で馴染んできたので、今日は相撲の話も少しして、四股も一緒に踏んでみた。体がほぐれた後に、みんなで声を出してハモらせる。なかなかいいけど、誰かの声だけ大きい声で拾われることもあるので、それぞれが自分の部屋の中を動きながら声を出してもらう。マイクに近づいたり遠ざかったりするので、いろいろな声が聞こえてくる。せっかくなので、これにぼくがピアノで伴奏するバージョンをしたら、皆さんも単に音を伸ばすだけじゃなくって、鼻歌のようないい歌声がいっぱい聞こえてきた。

 

ということで、前回までに作った歌をおさらいする。地球温暖化についての歌で、90%くらい広東語で、5%日本語、5%英語という歌詞。ファシリテートをしているぼくが、広東語に悪戦苦闘しながら歌っている。細かいアレンジや合図を決めたり、振付を確認したり。

 

3回目だが、一人一人の名前を呼べない。zoomに名前が漢字で書かれていても、発音の仕方がわからない。だから、一人一人に軽く自己紹介をしてもらった。定年退職後の人が多いこともわかった。歌が好きな人もいれば、歌は苦手だったが楽しんで参加しているという人もいる。ダンスが好きで体を動かせるのが嬉しいという人もいる。だから、音楽に合わせて皆さんに体を動かしてもらったりもして、3回目ともなると馴染んできて、いい雰囲気。来週で最後かと思うと寂しい。最後には、野田さんと息子の世界くんも画面の方々に挨拶してくれて、楽しく終了。

 

その後は、京大の東南アジア研に出かけて(with 野田さん、永尾さん、びわ湖芸術文化財団の山元さん、福本さん)、柳沢英輔さんのベトナムゴングのリハーサルを見学。7月17日の『ガチャ・コン音楽祭』の”ぐるぐる”ワークショップで、柳沢さんをゲストにお招きし、ゴングをやる予定。

 

biwako-arts.or.jp

 

実際にベトナムの葬礼の音楽を体験してみた。こぶつきゴングがリズムを刻み、平ゴングが一人一音ずつ割り当てられていて、五音音階によるメロディーを奏でる。見学のつもりが、一緒に合奏に加わらせていただく。消音の仕方が慣れず難しいが、ループがなかなか楽しい。1時間ほどでかなりアンサンブルもよくなってくる。その後も歩きながら演奏してみたり、即興で音を出してみたり、手拍子でやってみたり、いろいろ実験。

 

soundcloud.com

 

メンバーは文化人類学の研究者だったり、お寺の住職だったり、デザイナーだったり、音楽家とは全然違う多彩な面白い方々が集われていて、そのこと自体も面白く、その後、近くのカレー屋で語り合う時間まで含めて楽しんだ。

 

 

《編む 継ぐ む》と《2022年のウマイレガワ》を手直し中

塔本シスコ展のための音源の編集が、ほぼできあがり。若干、手直し必要。タイトルは考え中だが、《2022年のウマイレガワ》かな。こちらがひと段落したので、再び、25絃箏のための新曲《編む 継ぐ む》の作曲。こちらは初稿を修正。シスコに取り組んだ後でもあり、もっと自由に作曲したくなり、修正することで自由度が増していく感じ。

 

滋賀県立美術館の三宅敦大さんと打ち合わせ。音源の進捗状況のことや、設営のこと、8月のワークショップの打ち合わせなどなど。

 

明日から遠征なので、荷造り。

三味線も弾いた

本日も塔本シスコ展に向けて、作曲(音源作成)中。ピアノと声と環境音だったけど、鍵盤ハーモニカ(ソプラノ)、アンデス(鍵盤リコーダー)、リコーダー、竹楽器、三味線など録音して重ねた。三味線を指で激しく弾いたら、豆ができた。近々、ピアノを弾く本番がなくってよかった。ほぼ完成。

 

地震がドンとやってきて(宇城は震度4だったそうだ)、びっくりしたが被害なく無事。

寺田寅彦と物理学/音源編集中

池内了寺田寅彦と物理学』を読了。熊本に引っ越したことで、夏目漱石とか寺田寅彦を身近に感じることになり、しかも、一ノ矢さんが漱石と寅彦が相撲と物理に関する架空の対談をするという原稿を月刊「秘伝」に書いているので、寅彦への距離感が変わった。たまたま本屋で衝動買いした本、読みやすい。「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉は、実は寅彦の言葉で、関東大震災を経て防災について調査し、いろいろ提言しているらしい。100年前に言われていることを現代の我々が全然できておらず、反省。

 

本日も、塔本シスコ展に向けての音源編集作業。新たに楽器の音を色々録音して重ねたり、里村さんに歌ってもらったり、カエルの音を録音しに夜の散歩に出たりもした。この土地で滞在制作している感じになってきて楽しい。