野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

相撲随筆/数字より内容を振り返りたい

酒井忠正『相撲随筆』(ベースボールマガジン社)読了。初代相撲博物館館長を務めた明治生まれの著者が1954年に出した本で、明治、大正、昭和初期の相撲を同時代として目撃してきた方の感覚を文章を通して味わえたところが、非常に新鮮だった。

 

確定申告のために交通費を記帳すべく、1年間のブログを全部読み返す作業をしている。この日、北千住から梅島に行って、梅田クラブとワークショップがあったんだなぁ、とか思いながら、北千住ー梅島間の交通費をエクセルに入力し、この日はガムランのリハーサルで向日町で車に乗せてもらったから、京都向日町をJRに乗ったなぁ、とエクセルに入力する、という甚だ効率が悪いことをやっている。毎日やっておけば、こんなことする必要がないのだが、1年経って振り返ることが意味があるような気がして。要するに、税務署からは1年間の会計の報告をしろと言われているのだが、自分としては1年間を報告するなら、お金のことなんて二の次で1年間に何をしていたのか、その意味を報告したい。でも、税務署はそんなことを求めていないので、お金の数字だけを報告する。その数字だけを報告するのが悔しいので、自分なりに数字で表せないことを拾いながら、ついでに数字を書き出している。そんなことをしているから時間がかかるのだが、効率よくやるより、時間をかけてでも何か発見をしたくて、ゆっくりやっている。こうやって次々にブログを読み返して交通費を記録していると、昨年の6月末から7月上旬にかけて、信じられないような移動をしていることを再認識する。今から思うとコロナにもならず無事に乗り切れてよかったなぁ、と思う。