野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2023-01-01から1年間の記事一覧

大晦日

2023年の大晦日。 自宅で掃除などした。 みなさん、良いお年を。

ジョビンとラヴェルと世界のしょうない

10回目を迎える「世界のしょうない音楽祭」に向けて、新曲を作曲している。今年のテーマは「ラテン」で、ラテンというから、サンバのようなノリのよいダンスミュージックになるのだと思っていた。ところが、昨日の日記で触れたように、「ラテン」をテーマに…

ラテンをやっているはずなのに、ゆったり

「世界のしょうない音楽祭」に向けて、作曲をしている。今年のテーマは「ラテン」で3回のワークショップで「ラテンのリズム」を色々やってきた。だから、ノリノリの曲を作曲すると思い込んでいた。しかし、今書いているのは、全然違う。 本番の会場が大阪音…

モノクローム・サーカス33周年記念にゲスト出演する/作曲はスケッチ中

ダンスカンパニー「モノクローム・サーカス」を主宰する坂本公成くん、森裕子さん、小説家の飯田茂実くんと打ち合わせ。2月4日、京都府立文化芸術会館での公演にゲスト出演することにしたので、その打ち合わせ。 monochromecircus.com モノクローム・サーカ…

バリのギラッ/千住の1010人rebirthに向けて

2024年2月3日の「世界のしょうない音楽祭」に向けて、新曲の作曲に着手。過去3回のワークショップで出た素材に目を通して、色々考え始める。今年は、楽器編成が西洋よりで、 アジアの楽器:尺八、ガムラン、シタールで、 西洋楽器:ヴァイオリン、ヴィオラ…

『ラーニング/シェアリング ー共有から未来は開くか?』@鳥取県立博物館

里村さんと鳥取へ。鳥取に来るのは、2019年の鳥取銀河鉄道祭以来。鳥取県立博物館で開催中の展覧会『ラーニング/シェアリング ー共有から未来は開くか?』(赤井あずみ企画)を見に来た。 www.youtube.com リクリット・ティラヴァニ、小沢剛、高山明という…

村山亜土『母と歩く時』/世界のしょうない

村山亜土著『母と歩く時』読了。著者が、母親=村山籌子(高松出身の童話作家)を回想するエッセイ集。高松市美術館35周年記念コンサートに向けて、村山籌子の童話に基づき《ライオンの 大ぞん》を作曲したが、この度、この本を読んで、村山籌子ってこういう…

祈る夜

クリスマスイブ。 イエスの生まれたベツレヘムのことを想像しながら、ピアノで「きよしこの夜」を変奏して弾くと、ガザのことを思う。ただ、祈りとしてのピアノを弾く。 坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」も、タイトルから戦地を想像し、坂本龍一が好ま…

今年最後の公演を終えて

長津結一郎、倉品淳子、吉野さつき、遠田誠と5人で振り返りブランチをしてから豊橋を出発して、熊本に戻る。改めて、太田好泰さんがこの分野を切り開いてこられたから、今日ぼくはここにいるなぁ、と太田さんのことを思う。「新しい住まい方研究所」代表の…

みるときくの、むこうがわ

門限ズとボーイズによる公演『みるときくの、むこうがわ』(@穂の国とよはし芸術劇場PLAT)を行った。(門限ズ=演劇+ダンス+音楽+アーツマネジメントのクロスジャンルバンド、ボーイズ=身体に障害のある俳優によるトリオ) mongens.wixsite.com 視覚障…

門限ズとボーイズと

豊橋の劇場PLATにて、『みるときくの、むこうがわ』クリエーション&リハーサル中。視覚障害者と聴覚障害者を対象にした公演なので、ダンスのシーンで、声による実況が入ったり、ピアノのシーンで、音を視覚的に表現する絵楽譜を描いたりする。手話通訳が入…

みるときくの、むこうがわ

豊橋に来る。12月22日にPLATでの公演『みるときくの、むこうがわ』に向けてのクリエーション&リハーサル。九州大学の長津結一郎先生の企画。クロスジャンルバンドの「門限ズ」と障がいのある俳優トリオ「ボーイズ」によるコラボ。 到着すると、ピアノの選定…

鍵盤ハーモニカ/梅田哲也/チェロバスデュオ

いわき市立美術館の植田玲子さんと打ち合わせ。1月8日に開催のコンサート『野村誠とピアノニマスのケンハモコンサート 今日はとことん鍵盤ハーモニカ!』に向けて。初めてお話することができて、色々安心+楽しみ。 www.city.iwaki.lg.jp ワタリウム美術館…

チェロバスデュオのリハーサル

東京へ移動。国立音楽大学にて、チェロバスデュオのリハーサルに立ち会う。山澤慧さん(チェロ)、山本昌史さん(コントラバス)ともお会いするのは、今日が初めて。野村誠作曲の《ナンティ・べバース》(2023)をお二人で通して演奏していただく。既に大変素…

帰国/百瀬文《定点観測》/遠距離現在

深夜にバンコクを発ち、早朝に無事帰国。35℃の世界から5℃の世界へ。寒すぎる。朝8:45福岡空港着陸で、久留米シティプラザで11:00から百瀬文さんのパフォーマンスがあるけど行かないか、と里村さんから誘われて、ギリギリ間に合いそうなので、空港から直行す…

タイ最終日

タイの最終日。今晩には帰るので、夕方までの自由時間にWonderfruitの会場を色々巡ってみることにする。とにかく広大で、歩いても歩いても、色々な屋台や舞台などが点在。 昼間はヨガのような身体のワークショップをしていたり、タイマッサージの店があった…

インタビュー公開に/一人でプールの音楽会/ローリーとも会った

Team Liaisonの作曲家の佐藤伸輝さんにインタビューされた動画が公開になった。 www.youtube.com Team Liaisonのコンサートも4日後。野村の新曲《ナンティ・べバース》の練習動画も送られてきた。チェロの山澤慧さんとコントラバスの山本昌史さん素晴らしい…

到着後すぐに本番@Wonderfruit2023

色々考えて、荷物は機内持ち込みだけの最小限で朝6時半に家を出発し、8時半に福岡空港に着き、10時のフライトで予定通り出発。機内で、宮脇昭『木を植えよ!』(新潮選書)読了。その土地の固有の木を混植することで豊かな生態系が生まれること、庭など幅1…

明日からタイ/Wonderfruitとあそぶ/ナンティ・べバース

明日、タイのワンダーフルーツというフェスティバルで演奏するので、その準備。ホテルを調べると、プールがあるみたいで、水着持って行かなくっちゃ、と水着を探す。最高気温が34度で最低気温が26度くらいなので、夏の服ばかりを入れる。久しぶりのタイなの…

2023年完走まで、あと少しだー

大阪から熊本に戻る。過密スケジュールの峠も越えた感じで、少しほっとして、自宅でリラックス。今年の前半は、まだコロナが流行ったりもしていて、みんなマスクしていて、良いペースで活動していたのだが、 1月 平川渚展でのknotted Score演奏(@霧島アー…

ナンティ・べバース/ショコラ/カリブのリズム

12月19日に両国門天ホールで世界初演となるチェロとコントラバスの二重奏《ナンティ・べバース》のプログラムノートを書き終えて、Team Liaisonに送る。ドライブにある佐藤伸輝さん、徳武史弥さんの新曲の譜面も見て、二人の作風も全然違うし、改めて楽しみ…

第136回兵庫県音楽療法士会公開研修会/合作俳句/MemusicaからWonderfruitへ

第136回兵庫県音楽療法士会公開研修会に、講師としてお招きいただく。なんでも、兵庫県は独自に音楽療法士の資格を認定していて、兵庫県認定の音楽療法士の方々が250人近くいるらしい。毎月、研修会をやっていて、今回はぼくが講師となった。以前、片岡祐介…

杉岡正章鶴と井上信太@釜ヶ崎芸術大学

杉岡正章鶴と井上信太と、あひるヶ丘保育園に行ってパフォーマンスをしたのは、1991年12月11日のことだった。その時の衝撃は、以前、東京大学出版会の本に書いた。 www.kinokuniya.co.jp 20代の時に出会ったもう一人の友人、上田假奈代から釜ヶ崎芸術大学の…

《ライオンの 大ぞん》完成/世界のしょうない音楽

高松市美術館35周年記念コンサートに向けて作曲した《ライオンの 大ぞん 村山籌子の童話による合唱曲》(2023)の楽譜を印刷し推敲作業をして後、高松市美術館にメールで送る。完成。2023年もいろんな曲を作ったけど、今年はこれで最後かな。 knotted score (…

《ライオンの 大ぞん》なんとか完成/日本人とリズム感

高松市美術館35周年記念コンサートに向けて、高松出身の村山籌子の童話『ライオンの 大ぞん』に作曲していたが、今日は自宅でこの曲の作曲に集中できるラストチャンスなので、1日中譜面を書いて、推敲を続けて、なんとか完成。 里村さんが仕事を終えて帰っ…

ショコラ/ライオンの大ぞん/釜ヶ崎芸術大学

朝、豊中市、大阪音大の渡邊未帆先生と打ち合わせ。12月11日にショコラ(庄内コラボセンター)で行うワークショップの打ち合わせ。「世界のしょうない音楽祭」のスピンオフ企画。 高松市美術館35周年記念コンサートに向けて作曲中の童話コーラス《ライオンの…

《ナンティ・べバース》プログラムノート

熊本に帰る。 昨日の佐藤伸輝くんとのライブを経て、12月19日のTeam Liaisonのチェロバスデュオコンサート(@両国門天ホール)に向けて、新曲《ナンティ・べバース》のプログラムノートを書く。 と言っても半年前に作曲した曲なので、譜面を見て、随分忘れ…

佐藤伸輝くんとの35歳差ピアノバトル

ついに、佐藤伸輝くんとの35歳差ピアノバトルの日がやって来た。伸輝くんは2002年12月生まれなので、34歳差と言った方がいいのだけど、こちら55歳2ヶ月、あちら20歳12ヶ月。 演奏は全部即興なのだけど、コーナーがいっぱいあって、進行のリハーサルは90分く…

メモリバに参加した

大巻伸嗣さんのMemorial Rebirthに出演。出演というよりは参加したと言うべきか。大巻さんが音まちスタッフと地域の人々と作り上げてきた活動に、音楽家として参加した。 シャボン玉を大量に発生させる特製マシーンを50台校庭に設置して、シャボン玉が噴水の…

大巻伸嗣の語るもの/とつとつダンスのこれから/ガチャ・コン音楽祭Vol.3

東京に移動。新国立美術館での大巻伸嗣さんの個展を見に行く。美術館に着くと、大巻さんとバッタリ会い、笑顔と握手でお出迎えされる。個展は本当に素晴らしく、展覧会で確かに空間を作っているのに、そして、映像の作品を覗くと全く言葉はないのに、言葉に…