ヴァイオリニストの加藤綾子さんと岡山で合流し、高松入り。高松市美術館の牧野裕二さんのお迎えで美術館入りと軽く打ち合わせ。
せっかくなので、加藤さんと喫茶店「城の眼」を訪れ、秋山邦晴さんのことを尋ねてみると、秋山さんの直筆の詩や店でかけるBGMのリスト(これも直筆)を見せてくださる。
臼杵美智代さんがサヌカイトをセッティングされている間に、加藤さんと《ライオンの大ぞん》のリハーサル。エントランスホールにヴァイオリンの響きが抜群。即興演奏の立ち位置などもチェック。離れて演奏したり、2階と1階で演奏したりも、聞こえも良い。
臼杵さんと加藤さんと3人で野村の新曲《おむすび山の磬の祈り》のリハーサル。エントランスホールが響くので、最初はリズムをうまく合わせるのが難しかったが、徐々に耳が馴染んできて、どんどん良いアンサンブルになっていくし、お二人がニュアンスを工夫されると、演奏がオーガニックで相互作用がいっぱいで、どんどん面白くなっていく。いいトリオだ。
休憩の後、当日の本番の時間帯に照明も含めてチェックした。影もかっこいい。今日の最初では想像もつかないほど演奏も熟してきた。その後、サヌカイトの新奏法の新曲《石の意図・糸の意志》のセッティングも含めて試してみる。会場の空間を面白く使えた。
リハーサルと夕食後、加藤さんが以前演奏したことがある「ノマド」に連れて行ってくれる。開放的な気分で居心地の良いお店だった。最後に、演奏を促されたのでピアノとヴァイオリンで即興をしたら、テナーサックスやトイピアノなどで乱入してきてくれて、いきなりセッションに。ノリの良い人々だった。