野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2004-01-01から1年間の記事一覧

P-ブロッの2005年

東京に来てみたら、すっごい雪が降っていた。京都より寒い。鈴木潤さん宅で、P−ブロッのメンバーで鍋。来年のP−ブロッの計画を練る。2004年のP−ブロッは、鍵ハモナイトで、松田昌さんやら、ボサノバの中さんや、ウームーの夏秋さんなど、次々に鍵ハモ…

オルガン、トリケイ、民衆社

3月に急きょやる予定になったあるホールでのワークショップの件で、オルガン奏者の新山恵理さんと電話。今、考えているプランは、石川泰さん(作曲家/臨床心理士)、倉品淳子さん(俳優)と新山さん、野村で、パイプオルガンの音楽を、作曲、演奏の音楽的…

一緒にいるだけでいい

朝、ピアノの雑誌「ショパン」が届く。「即興演奏ってどうやるの」の書評が1ページ使って、ゆったり掲載されている。文章を書いているのは、音楽療法士の岡崎香奈さん。ぼくと片岡さんのことを、「私が心から敬愛するふたりの音楽人」と書いてくれた上で、…

一緒にいればいい関係

今日は、京都女子大学に行って、みどりちゃんと卒論のつづき。タイから帰国した後は、17、18、19日と3日続けて、京都女子大学に通って、昨日、スチュアートと会ったけど、また、今日も京都女子大学。5日のうち、4日も行ってる。専任講師をしていた…

イギリスではありえない

イギリスのBlackpoolのThe Grundy Art GalleryのキュレーターのStuart Tullochが、大阪に来ているので、久しぶりに再会。ベルリンから一時帰国している島袋道浩と3人で会う。ベルリンの冬は、一週間に一時間くらいしか日が出ないらしい。その後、スチュアー…

べートーヴェン、一緒にいたい

今日は、京都女子大学で松田昌さんとのデュオコンサート。松田昌さんは、鍵ハモナイトで知り合った鍵ハモ奏者だが、実はエレクトーン奏者/作曲家で、現在は名古屋音大教授で、中学生の時に 「ぼくベートーヴェンになる!」 と言って、ピアノを始め、様々な…

New York Passion Street

京都女子大学に行って、みどりちゃんと卒論の相談。みどりちゃんは、野村誠の保育園での実践のビデオを見て、特徴をいっぱい書き出していた。その特徴を、分類別に分けて、名前を付けていく。そうやっていくと、みどりちゃんが見ている野村誠の特徴が浮き彫…

タコになりたい

朝ご飯を食べながら、幸弘さんと話す。 「プラトンとソクラテスなんかは、即興的な対話と言っても、あらかじめ話の筋道を考えているような節もあるけど、それを考えると、釈迦って本当に即興的だよね。ただ行ったところで出くわした状況で、その場で考えて、…

バルトーク

楽器屋、おもちゃ屋などで、面白い楽器を探すが、あまりうまくいかず、買い物はめぼしいものなし。その他、船でトンブリー地区に渡り、少し散策したり、、、。明日には真さんが日本に帰るので、特別ディナー。レストランで頼んだトムヤムクンの本当に美味し…

ジャンプしながらピアノを弾いた

午前中に、少しお土産物を探しにショッピング。タイ語で書かれて意味不明だけど、絵本を5冊買う。絵で想像できるし、逆に言葉の意味の分からない絵本は、何かに使えそうだし、カナちゃんにお土産にあげよう。大阪市大の研究員の山口さん(ハンマーダルシマ…

行き当たりバッタリで渡し船に辿り着く

朝食を食べながら、相変わらず、ポロポロと雑談。 「自分で好きなような芸大作れたら面白いやろうなぁ。」 と真さん。このプロジェクトも最後は学校でもやる?学校を考えるワークショップ?それも、何だか今一つ。そして、出かけることにして、ロビーで待ち…

さぁ、何しよう?

朝食を食べながら、今後のタイ〜インドネシア〜日本のプロジェクトをどう続けていくか、展望を相談。 「真さんは、バンコクでここが面白いって場所あります?」 と尋ねてみると、ボートピープルのところ、とか、スラム街とかが、行ってみたいかな、と言う話…

アユタヤ即興ツアー

今日はタイでは祝日らしく、アナンも大学が休み。そう、タイの大学の先生は、毎日大学に出勤していて、毎日6時まで大学にいるのだ。日本の大学の先生とは、だいぶ違うみたい。でも、今日は祝日ということで、いろいろ案内してもらうことになった。アノタイ…

あっぢーでー!ナラポン

今日は、チュラロンコン大学の芸術学部のタイ音楽の学生たちとのワークショップ。チュラ大は、タイの東大と言われるエリート校らしく、キャンパスも町中にあり、やたらにデカイ。今日は、ブサコーンのクラスの学生とのワークショップ。ブサコーンは、10年…

ルールは破られるために作られる(マヒドン大学へ)

朝、待ち合わせの時刻にホテルのロビーに行くと、見知らぬ女性が出迎えてくれる。迎えに来てくれた女性はアノタイ。アナンの教え子で、チュラロンコン大学で音楽教育などを勉強して、今はエディンバラ大学の大学院で作曲のPhD(ドクター)コースにいるらしい…

アナンとバンプ アナンさんに電話しても留守電なので、幸弘さんと二人で近所をブラブラする。裏道にどんどん入って行って、そのうち、横幅1m程度の細い道を通り抜け、人々の生活の真ん中を入り込んで行ったら、犬がゴロゴロ寝転がっている路地裏に出た。 …

勘のいい人たち(バンコク到着)

徹夜で色んな用事を片付けて、早朝5時に荷造りを始める。スーツケースを準備したのに、どうせバンコクは30度だし、Tシャツと楽器と、ちょこちょこ用意していたら、スーツケースが隙間だらけ。これだったら、リュックサック一つで行けるや、とスーツケー…

誰といますか?

いよいよ、明日からタイに出発ってことで、今日は雑用いろいろ。アコーディオンの曲を最後の小節まで書いて、終止線ひいて、サインして、タイトルを「誰といますか?」に決定。これで たんぽぽ組曲(2004〜)1 ロシアンたんぽぽ 2 誰といますか? 3以…

「季刊ケンハモ」ついに創刊!!!

起きて郵便受けを見ると、「季刊ケンハモ」の第1号が届いている。さっそく、中を見る。特集が、メーカー別(ヤマハ、スズキ、ゼンオン、ホーナーの4社)の楽器の特徴を比較していて、使いやすいところ、使いにくいところが率直に書いてあって、面白い。(…

さすがは、ぼくの教え子たち

朝、起きてからアコーディオンの新曲を完成させようと思うが、時間が足りず、焦ってもよくないし、ひとまず、8ページ目までを細かくチェックして、完成稿として確認。メトロノームでテンポを確認して、書き入れていったり、コンビニにコピーに行ったり。そ…

コラール

作曲は、かなり終盤に差しかかる。最後の部分をコラールにすることが決まる。まだ、音符は書いていないけど、これで、全部できた気分。そんな時に、三橋さん(御喜さんのマネージャー)から、12月2日の取材に一緒に参加しませんか?というような依頼のメ…

石村真紀さんと片岡祐介さんの違いに思うこと

それから、岐阜から片岡祐介さんが来た。今日は、音楽療法士で即興演奏が大好きな石村真紀さんと遊ぶので、片岡さんも誘ってみたのだ。京都音楽院へ。石村真紀さんと会うのは、2度目。前回、初対面の時は、2時間以上お喋りした後、30分くらい即興でピア…

そして、感情が残った(ワークショップフォーラム最終日)

22日の深夜。日付けが23日に変わった時点で、ぼくは早朝6時まで寝ない覚悟を決めた。2日間の「全国教育系ワークショップフォーラム」で、参加者の方々と交流し、話し合うチャンスが、ほとんどなかった。この夜を逃せば、もうチャンスはないだろう。だ…

「ふりかえり」が「集い」になった夜

「全国教育系ワークショップフォーラム」2日目。やる気満々で、7時に起きて食堂に向かう。食堂で、 「昨日のフリーディスカッションの時間、野村さんの言っている『プリントを出さないのも自己表現』という意見で話したのですが、それは認められない、社会…

フォーラム(=広場)が「狭場」になっていく

朝食を抜いて、10時まで寝ることにした。前日までの疲労をなくした状態でフォーラムに臨みたかったからだ。10:15から、ぼくのワークショップに関して、担当スタッフとミーティング。とにかく、ミーティングが多い。実行委員会から志賀さん、登録ボラ…

「安心」とは何か〜ワークショップフォーラム前夜

群馬県の前橋へ行く。2泊3日の「第3回全国教育系ワークショップフォーラム」に参加するためだが、ゲストという立場で関わるので、前日入り。高崎駅で乗り換えの電車を探していると村上千里さんに声をかけられた。「持続可能な開発のための教育の10年推…

小学校が危険らしい!!

今日は、国分寺の小学校にゲスト講師として行く。昨日行った小学校の南さんとも仲間の斉藤さんが、ぼくに来て欲しいと頼んできた。 「遅れても全然平気ですから、遅れてもいいです。」 と前日電話で斉藤さんが言ってくれたので、少し家を早めに出て、送れず…

どうしようもない

青梅市第7小学校で、5、6年生の特別授業。ぼく+2名のアーティスト(倉品淳子さん、石川泰さん)での3回目、ラストだ。ラストらしい快心の90分だった。まず、石川さんが持参した楽器だが、ざっと見ただけで、サックス、ヴァイオリン、ギター、三味線…

展開部が展開するには

朝ご飯を食べながら、何か無調の曲を聞こうと思って、リゲティのエテュード(ピアノ曲)のCDを書けたら、モーダルな感じで、あんまり無調じゃなかった。聞きやすいけど、あんまり何にも感じない音楽だなぁ、と聞き流す。順調に書き進めて、昼食前には第2…

コッコッコケッケケー

さて、今日から提示部の第2主題。無調で書く。音楽療法士の石村真紀さんと遊んだ無調の即興のイメージで書こうと思ったが、印象に残る強い主題をと考えているうちに、海印寺保育園の5歳児クラスと考えた「コッコッコケッケケー」が主題に選ばれた。そのま…