野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

初代高砂浦五郎 完成

ツイッターオペラというプロジェクトに新曲を書いたので、今朝、ツイッターのアカウントを作ってみた。どうやって使うのか、まだよく分からない。 久しぶりの「四股1000」。鶴見さんが琉球の六段の初段を三線で弾いてくれ、竹澤さんが箏曲の六段の初段を箏で…

ツイッターオペラの作曲、メメットと打ち合わせ

山本亜美さんのために25絃の新曲を作曲する。新作のタイトルを送らねばならず、来週から作曲に着手するのだが、タイトルを考える。今年他界された作曲家の戸島美喜夫先生の「ベトナムの子守唄」と同じコンサートで並ぶことから、戸島先生追悼作品になるだろ…

10のプリミティブな音楽

日付が変わっても「カエルケチャ祭り」は続く。 明け方、3時半から最後の公演。雨の中、屋根のあるコスダリ庵から、演奏。絶頂のカエルの合唱と、本間さんのグンデルと、野村の鍵ハモ。本間さんが生まれることに関する朗読をし続けて、「産まれました」の話…

カエルケチャ祭り

四股1000を踏んで後、大慌てで準備して、佐久間新さんのカエルケチャ祭りに出演。3月28日に行った無観客コンサートライブ配信が、最後に行った自宅以外でのパフォーマンス。それ以降の2ヶ月間、全て自宅からのテレワークだった。本日が3ヶ月ぶりに自宅以外…

明日は「カエルケチャ祭り」

今朝の「四股1000」が60日目。ついに2ヶ月、四股を1000回踏んだので、おおよそ6万回四股を踏んだのだ。今朝は、野村がレポーター担当だった。本日の野村執筆のレポートは、こちら。 jacsha.com 相変わらず、初代高砂の作曲作業。ほぼ完成しているが、少しず…

カラスに要注意

朝、カラスがベランダで育てていたトマトのプランターを襲撃してきて、今日にでも収穫しようと思っていた真っ赤なトマトの実がなくなっていたことに衝撃を受ける。ゴミ回収の袋を襲撃しているのを目撃したこともあるが、トマトがやられるとは。しかも、緑色…

角界のマルチン・ルター

今朝の「四股1000」。相変わらず《さいたまトリエンナーレ2016》で行ったトーク「相撲道と作曲道」を音読している。一ノ矢さんの言葉、相撲は元来、混沌としていた、が印象的。相撲に関する書籍は数多くあるが、相撲と作曲をめぐるトークは珍しい。それに、…

四股1000動画が公開に

「四股1000」のPVが公開になりました。こんな感じに毎日やっております。よろしければ、ご覧ください。 www.youtube.com 今朝も「四股1000」、57日目。毎朝踏むのが完全に習慣になってきた。6月23日は、沖縄では「慰霊の日」で休日なのだそうで、ぼくはその…

大きくなあれトリエンナーレ

午前中に、鳥獣戯画で名高い高山寺にミニ遠足。川の水音を聞き、釈迦の足を見て、ふかふかの大地の上で四股を踏むのも良い。 午後は、2016年のJACSHAフォーラム「相撲道と作曲道2」のテープ起こしをする。「四股1000」で最近音読をしているので、この機会に…

夜四股と〈座・座〉部屋とカエルケチャと高砂

6月21日がやってきた。夏至で新月で日食もある。そもそも、夏至で日食は、1648年以来372年ぶりで、次回は、782年後の2802年だそうで、おそらく人生で最初で最後の日。 今日という日は、本来は「徹家の音楽会・夏至の〈座・座〉部屋」を開催する予定で準備し…

紀貫之と世阿弥と高砂と一ノ矢からのバトン

今日は、一気に深みにはまってきた。「初代高砂浦五郎」の作曲を進めているが、ついに、能の「高砂」と相撲の高砂がリンクし、さらに和歌(古今和歌集)にまで一気にグワーーンとリンクして、壮大なテーマが降ってきた。わぁーーーーー。能動態でも受動態で…

相生vs高見山

「四股1000」が続いている。始めた頃は、100回ずつやっては、一息いれていた。そのうち、1000回ノンストップでやるようになった。テンポが一定にキープされるようになった。100回ずつ交代でカウントするのが、カウント以外に朗読をしたり、歌を歌ったり、様…

竹澤悦子と「猫に小判」と高砂浦五郎

作曲の道をどのように探求していくのか、音楽の道をどのように探求していくのか。探求したり迷子になったりしながら、いろいろやってきていて、最近は、相撲の四股を踏むことに可能性を見出している。四股のどこが音楽なのか、と思われる方も大きかもしれな…

初代高砂浦五郎を作曲中

今朝の「四股1000」では、さいたまトリエンナーレ2016でのJACSHAフォーラム「相撲道と作曲道1」の音読に入った。一ノ矢さんの仰る相撲道は、筋肉を鍛えるとかパワーを増すということではなく、踏ん張らないで、全身を均等に使って体のどこにも負担をかけな…

相撲道と作曲道

今朝の「四股1000」は、久しぶりに少人数で6人。6人だと親密さが増すので、これはこれでいい感じ。2016年12月11日さいたまトリエンナーレ2016の最終日の「相撲道と作曲道3」の音読を読み終える。ついに最後には、原子力の話にまで及び、「宇宙との対話」…

香港のi-dArtと問題行動トリオ

今月に入って、休みなしで2週間「四股1000」をオンラインで行なってきたので、本日は休み。しかし、起きて四股を踏まずに一日が始められない体になってきているので、里村さんと二人で、四股を1000回踏む。数日前に注文して届いていたCD「冬のロンド 戸島美…

山下里加さんとのトーク

相変わらず、「四股1000」。今日は、1000回踏むだけではなく、少し撮影もした。ただただ、大地を踏む四股という単純な行為なのに、この単純な行為を繰り返していくうちに、写真の話になったり、蛇の話になったり、意外な展開をしていくのがいつも面白い。人…

それぞれの日常を交換する

梅雨入りして以降、ずっと雨。じめじめが続く日々。ぼくは梅雨はあまり好きではなく、梅雨には意識的に外国によく行くようにしていた。今年は、ずっと京都で過ごす梅雨になりそう。 昨日、一日中、相撲漬けだったが、今朝も「四股1000」から始まる。一ノ矢さ…

耳をひらけば、相撲は音楽であり、音楽は世界であり、世界はカオスであり、カオスは共鳴である

今日は一日中、相撲のことしかしていなかったかもしれない。 その1 毎朝恒例の「四股1000」。深層筋を使うことについて、砂連尾さんが力説する。肩までが腕ではなく、さらにその内側に内腕があり、足までもが腕であるという話が竹澤さんから出る。四股とい…

香港を想う 相撲を聞く

香港のMOKさんから、野村が天安門事件のための祈りとして演奏したピアノを、公開したと連絡あり。こちらで聴けます。 soundcloud.com 今朝の「四股1000」。久しぶりに参加した佐久間さんがカエルカウントをしたり、初参加の潤さんやあゆちゃんが和みのカウン…

名前はまだない

今朝の「四股1000」では、2016年のさいたまトリエンナーレでの一ノ矢さん(元力士/高砂部屋マネージャー)と野村誠、樅山智子(作曲家)の対談のテープ起こし原稿を読んでみた。3年半前の対談も、改めて聞くと発見も多い。映画監督の山城さんが朗読してく…

オンライン用に編曲する

今朝の「四股1000」では、いろんな顔をして顔の筋肉をほぐしてみたり、腰割りに入る前の準備体操を研究したりもした。渡辺さんが編集した「四股1000」デモ動画ができてくる。改めて客観的に見て、多様な四股のフミフミ歌が面白い。 たまたまfacebookを開けた…

プロジェクトとプロダクト

相変わらず「四股1000」。昨夜、里村さんが奈良時代の里中踏歌に関する論文を見つけてきた。それによると、宮廷で行われた踏歌以外に、庶民が行う踏歌があり、これが夜に男女が交流することが風紀が乱れると禁令が出たりする。なんだか、そんな話から逆に、…

オンラインでハイドン大楽!!

本日の「四股1000」。今日はレポーター担当した。 6/7 四股トレ1000 四十一日目 12名参加。東京、神奈川、京都、大阪、沖縄より参加。本日のカウントは、日本語の数字、日本語の数字、「人体解剖図」より「呼吸の仕組み」朗読、短歌(ひーふーみー、踏み踏み…

とつとつダンスのオンラインワークショップ

今朝の「四股1000」は、通常の四股1000回踏むだけでなく、動画の撮影もした。各自が普段よりは、カメラの向きを整えたり、部屋をやや整理したりして臨んだ。「四股1000」の様子は、6月に入ってから文章でのレポートを始めているが、動画も少し公開できるとい…

無茶振りの重要性

昨夜、里村さんとJACSHAの来年度のプロジェクトの件で打ち合わせ。「四股1000」を発展させていきたい。アイディアが膨らむのだが、なかなか言語化が難しい。それにしても、「オペラ双葉山」というネーミングはいかがなものか?オペラにも昔の音楽の様式のイ…

天安門の祈り

今朝も「四股1000」。平安時代の踏歌節会。現代でも熱田神宮などで踏歌神事として残っている。踏歌は、大陸から伝来した踏歌と大和にあった歌垣が合体したもの。つまり、輸入された外来音楽と、在来の音楽が融合したハイブリッドなもの。それが伝統化して、…

音楽に一体感を求めない/2020年のローファイ音楽(愛知大学の講義より)

今朝の「四股1000」では、目をつぶって四股を踏んでみるのと目を開けて踏むのとで、どう感じ方が違うか試してみた。一ノ矢さんの本の中での安田登さんの問い「四股の「股」ってどこを指すの?」から、足の付け根はどこだろう?腕の付け根はどこだろう?と語…

スコアリーディングも相撲のように

今朝の「四股1000」。梨状筋というお尻の筋肉の名前を初めて耳にした。安里屋ユンタの「またはりぬつんだらかぬしゃまよ」を「股割りぬ、すり足、腰割りよ」と替え歌する鶴見幸代。一ノ矢さんの本の中の能楽師の安田登さんのコメントが印象的(元一ノ矢著《…

名前をつけることの有効性と危険性

四股を1000回踏む「四股1000」は、第2フェーズに入る。四股を踏んだ後のアフタートークが面白いので、そこをできるだけ記録していくことに。ぼくは、毎回、ここに印象に残ったことを少しだけ書くことにしよう。 四股とか相撲の所作とか双葉山とか、放ってお…