野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ジャンプしながらピアノを弾いた

午前中に、少しお土産物を探しにショッピング。タイ語で書かれて意味不明だけど、絵本を5冊買う。絵で想像できるし、逆に言葉の意味の分からない絵本は、何かに使えそうだし、カナちゃんにお土産にあげよう。

大阪市大の研究員の山口さん(ハンマーダルシマー演奏家でもある)も加わり、日本人4人組がマヒドン大学へ。既に、学生の何人かとは顔見知りで、見かけると向こうから親し気に会釈してもらえる。

音楽学部長に会う。色々話して、今後の交流のこととか喋り、いつ来てもらっても大歓迎、来たら施設とかも好きに使っていいです、と言ってもらう。

それから、タイの楽器の部屋で、みんなで即興セッション。

それから、津軽三味線みたいな超絶技巧の演奏家の演奏を聞く。この先生は、若い兄ちゃんで、でも、仕草はおかま、で、演奏はすごい超絶技巧。

それから、アナンに連れられて、舞踏ダンサーとのミーティング。15日の水曜日に、マヒドン大学のランチタイムコンサートで、舞踏ダンサーと一緒に即興で演奏して欲しい、と頼まれたので、快諾。

タイで会った舞踏ダンサーは、テリー(アメリカ人)、ソノコ(半分日本人、半分タイ人らしく、日本語はできないみたいだった)、ナー(タイ人)、カゲ(タイ人)の4人。ところが、この人たちの踊りが面白くなかった。アナンは、嬉しそうにカバンから笛など楽器を取り出して、即興を楽しむ。真さんは、ゴミ箱や、ペットボトルなど、その辺にあるものを見つけて楽器にしていく。ところが、舞踏ダンサーは、その場のもの、その場の空気に関わらないのだ。アナンは、ほうきで側溝のギザギザを演奏したり、真さんがペットボトルを放り投げたり、色々するのに、ダンサーは自分の殻に閉じこもって変わろうとしない。もっと、空間や人と関わるべきだ。

でも、自分的には、ジャンプしながらピアノを弾く、というのをやって、すごく発見が多かった。ジャンプしながら、ピアノでは別のビートで演奏するという変わったポリリズム。これは初めてやった。ピアノの演奏にも、まだまだ可能性あるなぁ。