野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

P-ブロッの2005年

東京に来てみたら、すっごい雪が降っていた。京都より寒い。鈴木潤さん宅で、P−ブロッのメンバーで鍋。来年のP−ブロッの計画を練る。

2004年のP−ブロッは、鍵ハモナイトで、松田昌さんやら、ボサノバの中さんや、ウームーの夏秋さんなど、次々に鍵ハモ奏者に出会ったり、フランス公演も実現、門仲天井ホールでは、「リトルネロ練馬」(しばてつ作曲)、「あたまがトンビ」(野村誠作曲)の2つの大曲も初演した。まずまず、いい年だったし、季刊ケンハモも創刊されて、鍵盤ハーモニカシーンも大盛り上がり。さて、来年はどうしよう?みんなでアイディア出しをした。

「ソロ曲をいっぱい作る?」
「別の楽器のゲストを入れて、協奏曲とかやる?例えば、足立智美+P−ブロッとか。」
「全員で共同作曲してみようか。」
「うたわないオペラとか。」
「弾き語りじゃなくって、吹き語りってどうかな」
「口伝の曲」
「フーガ特集」
「儀式みたいなのやりたい。」
「1分くらいの小品を一人5曲ずつ作ったら、30曲くらいできて楽しいかも。」
「照明とかと絡めて、何かできないかな?」

結構、いろいろアイディアが出た時に、ついに、この全てを統括する案が出た。
林加奈主演、ミュージカル。」
これで、一気に決まってしまった。しかも、吉森くんは、ミュージカルの仕事を時々していて、今年は、潤さんもエキストラで入った時があって、何でも、松田聖子の娘さんのサヤカさんが出演していたが、なかなか華があって良かったよ、とか、ミュージカルの話を一通り聞いてから、我々のミュージカル案に移る。
「じゃあ、原作をしばさん、小説書いてよ。」
ということで、しばてつ原作。これは、ミュージカルになることを想定せずに、とにかく小説を書く。そして、それを、吉森信が、脚本/演出。吉森くんが、台本を書き、それをカナちゃんが一人芝居で演じる。そして、P−ブロッのメンバーは、それとは別に、一人5曲くらいずつ1分の曲を作って、その曲を強引にストーリーの中に当て込みながら、ミュージカルになるように構成していく。もちろん、それでも足りない曲は、どんどん書き下ろす。

ということで、2005年6月11日(土)ティアラ江東で、P−ブロッによる初ミュージカルが行われます。皆さん、必ず見に来てね。