野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

リーズリーダー本番

カナとザウルスが日本に帰って行ったので、これで日本語を話す人がいなくなった。昨日まではイギリスにいるけど、英語で話したり日本語で話したり、という生活だったが、今日からしばらくは日本語を話すことはないだろう。 10月1日〜5日の過ごし方をアレ…

疲れる音楽

Leeds Lieder、火曜日とは別の2つの学校。まずは、7歳のクラス。最初に、「音・リズム・からだ」(民衆社)という本で紹介した遊び「たいふぅ〜ん」、「でこぼこ体操」、「コントレ・コントラ」をやった。日本語の歌詞を歌って意味不明なはず。でも、その…

愛する人たちの即興演奏

ハダスフィールド大学のヒューの即興演奏の授業に参加。2年生対象の選択科目。「去年は15人が履修したけど、今年はぼくはもっと人気があるから25人くらい学生が来ると思う」というヒューの予告通り、25人ほどの学生が参加。 ヒューが1年間のカリキュ…

「演奏する」の定義

Leeds Liederのプロジェクトで、2つの小学校に行く。ザウルス、カナ、ヒューと3人で。一つ目の学校は、10歳の子どもたち。二つの歌が既に完成していて、リハーサル。実は、このフェスティバルがプロのピアノの伴奏者を雇うつもりだったが、それだと全部…

モアミュージック

オフを使って、ピートのいるコミュニティ・ミュージックセンター、モアミュージックinモアカムを訪ねて行った。昨年に続いて2度目。ここは、本当にいいですよ。

ホエールトーン4幕初演

いよいよホエールトーン・オペラ本番の日。朝10時に集合。まだ、できていない結婚式の歌を作るところから始める。ここまで、全て英語の歌なので、日本語の歌を作ることにする。愛、結婚式、花嫁・花婿、お幸せにの5つの言葉を使うことにした。「おしあわ…

ホエールトーン4日目

朝、目が覚めてから、今日のワークショップのことを考える。ヒューの知り合いであるピートやキャロルは、ヒューとのコミュニケートがうまくいっているが、もともとぼくの友人であるチャールズとザウルスの持ち味が、昨日のワークショップでは出ていなかった…

ゲストミュージシャン到着

午前中は、ゆっくり休む。でも、ヒューは小さな子どもとのワークショップがあって、朝から出かけている(佐野さん&ザウルスは見学に行った)。イギリスに着いて、2日連続、一日中働いたので、3日目にしてやっとのんびり。 午後になると、ホエールトーン・…

大学生とのコンサート

朝、メールをチェックすると、知人が大友良英さんのブログの日記を転送してきた。9月20日の日記だったかな。知的障害者のワークショップを見て、皿を投げるのは音楽ではなく、ただの遊びだと思った、障害者の音楽を面白いと発見するのは、コロンブスがア…

ホエールトーン1日目

昨夜、ヒューの家で9時半に寝て、そのまま朝8時までぐっすり寝た。時差ぼけがある方が、普通に早起きできるのが不思議。 今日の午後と明日は、ハダスフィールド大学音楽学部の新入生(約100人)との「ホエールトーン・オペラ」ワークショップ。入学して…

移動

飛行機でイギリスに行きます。夜には、ヒュー・ナンキヴェルの家に着いていることでしょう。 http://www.nankivellsoptet.com/index.html

横浜トリエンナーレ搬入

9月28日から開幕する横浜トリエンナーレの会場で、「アートサーカスの音楽」の搬入の音楽の撮影。撮影は野村幸弘さん。今日は搬入作業の音とコラボレート。展示の準備をしているアーティストやスタッフが釘を打ったり、のこぎりを切ったり、ドリルで穴を…

桃太郎ついに完結

桃太郎第5場初演。 ストーリーは、第4場の戦いで、桃太郎は戦いに敗れ死んでしまう。うろたえる鬼。そして、第5場では、鬼は大きな袋を引きずっている。袋の中身は何か、船着場の番人、哲学者、空手家、たまご大王が、それぞれの見解を述べる。誰も真実は…

桃太郎完結前夜

いよいよ明日が桃太郎の本番。 2001年からやってきたプロジェクトが完結する 来週は、2年がかりでやってきたホエールトーン・オペラの第4幕の初演で、これも完結する。 この秋に、いろんなことが完結する。 2000年に5年間の目標を掲げた。わざと…

イギリスでの日程

来週から行くイギリスでの日程が、かなり分かって来た。だいたいが、ヒュー・ナンキヴェルと一緒にやる仕事。単独でやるワークショップも少しはあるけど、ほとんど一緒。いっぱい稼いで来ます。 ホエールトーンオペラ第4幕の情報は、以下にあります。 http:…

作曲家が口を閉ざす

桃太郎の練習、いよいよ今週末が本番。2001年に第1場を初演したのが5年前。5年がかりで、いよいよ全5場が完成。マルガサリは、最後の最後で苦しんでいた。ぼくは、第4場で桃太郎が死んでしまった意味を考えていた。第5場には桃太郎は不在だ。頼り…

本当の譜読み

横浜みなとみらいホールの宗方さんと、東京芸大の松原勝也さん(ヴァイオリニスト)の研究室を訪ねる。東京芸大に来るのは久しぶり。3年前、熊倉純子さんと学生が、松原勝也さんとぼくの対談+パフォーマンス「音のアトリエ」を開催してくれた。その打ち合…

エミューの求愛

横浜動物園ズーラシアでの動物との音楽2日目。 朝、9時に起こされたものの布団から出ないぼくは、10時半に再度起こされて、渋々起きる。 まずは、アリクイ。アリクイは1日に2万〜3万匹のアリを食べるらしいが、そんな食物は確保できないので、別のエ…

ライオンは礼儀正しい

横浜動物園ズーラシアで、一泊二日の動物との音楽の作曲。撮影は野村幸弘さん。 今回作った作品は、10月21日〜12月18日まで横浜トリエンナーレの会場で毎日上映される予定。 まず、受付を通り、動物課へ。それから飼育係の人がいる事務所へ。同じ建…

P−ブロッ雑音楽の世界

世田谷美術館でのコンサート。「P−ブロッ雑音楽の世界」雑をテーマにしていると、どこをどういう風に雑にするかを意識する。意味のある雑と意味をなさない雑。雑多な曲をと取り上げた第1部の中で平石博一作曲の「Up To Date ?」と「守ってあげたい」が久し…

お年寄りと雑曲

徳島県立近代美術館のウェブにワークショップのことがアップされたみたいです。http://www.art.comet.go.jp/text/collection/ongaku2.htm世田谷美術館の企画で、老人ホーム(デイサービス)に行く。林加奈ちゃん、世田谷美術館の塚田さん、勅使河原さんと。6…

中学生と雑曲

世田谷美術館の企画で、中学校に行って、雑音楽について一緒に考えた。 一つ目のクラスは、2年生。授業時間が52分ということに驚いた。世田谷区は全部そうなったらしい。2分ずつ増やせば、一日12分増え、×5日で、週に1時間余分に勉強したという計算…

雑音楽に向けて

雑音楽のコンサートに向けて、楽譜の糊ばりをしたり、曲順を考えたり、プログラムノートを書いたりした。ちなみに、今日書いたプログラムノートより第1部の曲目解説を転載します。ちなみに、第3部のしばさんの解説はなかなか面白いですよ。第1部 P−ブロ…

雑音楽の練習

P−ブロッの雑音楽の練習。 しばてつ作曲のハイドン変奏曲は、かなりの大曲。観客を演奏者が取り囲む形で演奏するので、今日はできるだけ遠く離れて演奏してみた。離れて演奏すると音源が移動していくのが面白く、曲の良さがよく分かって楽しい。ラヴェル風…

校正はファミレスで

11日のP−ブロッのコンサートに向けて、自宅で個人練習。しばさんの曲で少し難しいところなどを確認。あと、譜面が見にくいところなどを見やすく書き直す。こうやって他人の譜面が見にくいと、演奏者の気持ちが分かって、きっとぼくの譜面を見て、演奏家の…

老人ホームに作曲家

晶文社から出る本「老人ホームに作曲家がやってきた(仮タイトル)」大沢久子+野村誠著の打ち合わせ。この本の編集者だった安藤さんが転職するので引き継ぎ。引き継がれた篠田さんは、「路上日記」を持っていて、オペラシティかどこかで、ぼくが子どもとの…

P-ブロッの雑音楽

東京に移動。P-ブロッのリハーサル。吉森くんの新曲「壁のむこう」は、ホースをはずして、空気があんまり楽器に入らないで演奏する曲なので、思いっきり吹いてもか細い音になり、体力がいるし、音のかすれ具合が結構難しい。鈴木潤さんの「編集会議」は、各…

1周年

9月3日。「即興演奏ってどうやるの」が発売になってから、1周年。その日、倉敷の音楽療法の講習会があった。青いシャツを着たボランティアの学生スタッフがいっぱいいた。一番ぼくの講義に興味があるのに、スタッフをしているから聴けなかった学生スタッ…

池田邦太郎さん

池田邦太郎さんを訪ねる。池田さんは、「音楽」とは何かを、とことん突き詰めた音楽の先生。しかし、今年から学校現場を離れることを決意、フリーランスになった。これからは、知的障害児との音楽をメインに「音楽」をさらに追求していこうとしているようだ…

エイブルアート・オンステージ打ち合わせ

明治安田生命でコラボシアターフェスティバル「エイブルアート・オンステージ」の反省と第2期以降の展望を話し合った。第1期のフェスティバルは、強行スケジュールでスタッフ出演者など、みんながかなり頑張って奇跡的に乗り切ることができ、その結果、い…