野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

作曲家が口を閉ざす

桃太郎の練習、いよいよ今週末が本番。2001年に第1場を初演したのが5年前。5年がかりで、いよいよ全5場が完成。マルガサリは、最後の最後で苦しんでいた。ぼくは、第4場で桃太郎が死んでしまった意味を考えていた。第5場には桃太郎は不在だ。頼りの主役が不在になることを、野村誠ディレクションがない状態と重ねてみた。そうだ。第5場は、野村誠が指示をせずに、マルガサリだけで作り上げることが望ましい。そう思った時に、最後の最後をどうすべきか、を指示することをやめにしようと思った。これは、ポジティブな意味で、だ。そうすることで、ぼくの想像を超えるより良いものができる、という期待をこめて。これまでの4年間は、最後は野村誠がまとめてくれる、という安心感が少なからずあったはずだ。それを捨ててしまう。ぼくは、自ら発言しないことを宣言した。「桃太郎」の結末は、マルガサリのメンバーが決めていった。18日の本番をお楽しみに。

http://www.city.koka.shiga.jp/hekisuihall/event05/momo05/momo05.htm

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ところで、今日は、練習に行くまでずっと一日部屋の掃除をした。部屋を片付けていたら、色んなチラシが見つかった。草柳和之さん関連のDV関連のイベント2つあるので、興味のある方は行ってみるといいと思います。

シンポジウム「DV加害者の更正を目指して」9月23日、1:30〜4:30、東京カテドラル・ケルンホール(文京区関口3−16−15ーB1)参加費1500円、休憩時に野村誠作曲の「DVがなくなる日のためのインテルメッツォ」が演奏されるらしい。

ピアノ演奏つき講演会「文化の日に非暴力の文化を!! よくわかるDVの話」11月3日、1:30〜4:00、ブランコの家(小金井市前原町3−33−46:042−381−3348)参加費2500円。野村誠作曲の「DVがなくなる日のためのインテルメッツォ」、バッハやシューマンなどをカウンセラーの草柳和之さん自身が演奏されるらしい。「インテルメッツォ」を委嘱し、DVに関する思いも強い草柳さんの、思い入れたっぷりの演奏は、聴いてみる価値があると思います。

草柳さんについては、詳しくは、以下のホームページを参照
http://www5e.biglobe.ne.jp/~m-s-c/

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鍵盤ズのライブ情報

9月17日17:00開演、1500円(要予約)アラキ(0743−57−9300)、「沼のほとり」(安部房子・作)、朗読・絵:市居みか、音楽:畑佐よしみ、マツオカナナコ、そして、多分、野村誠の「インテルメッツォ」の鍵盤ズアレンジ版も聴けるはずです。

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