野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

1月が終わる

1月が終わりですね。今月は、ほとんど家に缶詰で作曲してました。完全に昼夜が逆転して、最近は朝10時ごろに寝て、夕方の7時に目が覚めます。2月になったら、もっとお外の光にあたろうと思います。お知らせ晶文社から昨年11月に発売になる予定だった…

あと3人

18人の子どもの作った譜面から抽出して、付け加えたり、変形させたりしながら、書いている弦楽四重奏「アートサーカス」。18人のうち15人までは、それぞれの素材がしっかり登場した。残すところは、あと3人。今日、作業をしていたのは、ダニエル・ビ…

また作曲

一体いつまで作曲しているんだ、と思われるでしょうが、今日も作曲です。しかも、どんな大作を作っているんだ、と思われるでしょうが、そんなに長くありません。では、どうしてこんなに時間がかかるか、というと、18人の子どもが全く別々に作った素材を組…

作曲=?

三輪さんは、レクチャーの中で作曲という行為を、規則による生成+解釈+命名の3つに分けている。ここが面白い。というのは、Hugh Nankivell共同作曲の論文で、作曲をinvention + arrangementに分けて論じたことを思い出されるからだ。ソナタ形式を考案した…

鐘を鳴らしに行った最初の2回の日記!!

そして、ついに見つけた。鐘を鳴らしに行った日記を。25 April Escrickまで自転車で行く。教会のタワーの入り口から螺旋階段を昇ると、上につく。Robert以外に、Mike(彼は鐘歴15年、2年前にはCambridgeでtheology、1000もの教会の鐘を鳴らしたことがあるとい…

ヨーク時代のノート

どんどん、脱線します。 当時のノートを開けてみる。びっくり。色んなことがごちゃごちゃに書いてある。ルトスワフスキーの和声についても、即興演劇のドロシー・ヒースコートのことも、そして、ピアジェがどうしたとかメモがある。当時、ぼくはヨーク大学の…

三輪さんレクチャー

作曲家の三輪眞弘さんのレクチャーが、現代音楽の楽譜出版社マザーアースであった。前半は、三輪さん作曲の「無限旋律生成術」の解説。途中でぼくが、イギリスのベルリンギングの話をしたら、方法マシーン関係者がどよめいた。何が起こったのだろう?三輪さ…

アートサーカス完成に向かって

みなとみらいホールでのワークショップでボランティアスタッフをしてくれた知人に、現時点での弦楽四重奏「アートサーカス」の作曲の経緯を説明し、「どうして、このフレーズがでてきたか、って言うと、こっちのフレーズがブランコの主題だったみたいだから…

あいのて打ち合わせ

NHKで「あいのて」の打ち合わせ。今回、番組の担当になった放送作家の長江さんと初対面。番組第1回の構成台本案を叩き台にしながらの打ち合わせ。番組が伝えていこうとしている方向性を再度明確に。日常の生活の音の魅力が大切 合いの手を入れる(言葉で…

三輪眞弘レクチャー行きませんか!

もうすぐですが、(野村は行く予定)まだ参加枠がいっぱいあるみたいです。現代音楽出版社マザーアース で、作曲家による出版作品の演奏体験ワークショップ& レクチャーイベント「音and音」を開催しています。 http://www.mother-earth-publishing.com/jp/o…

オルガンスープ再演

オルガニストの新山恵理さんから連絡があり、「オルガンスープ」が再演になります。昨年7月のみなとみらいホールでの初演、10月のサントリーホールでの再演に続いて、今度は、池袋の芸術劇場での再演です。オルガンが変わると、音の響き方も随分違うので…

えずこホール報告

24日に続いて、片岡さんにえずこホールでワークショップをしていただきました。今日、片岡さんにお願いしていたテーマは、ピアノ。次のような内容だったそうです。ピアノのいろいろな奏法研究 「両手のひらを上にして、鍵盤の上をパラパラ動かすと、きれい…

言葉を書き込む

「アートサーカス」作曲途中。ここまでの譜面に、子どもの絵や言葉を参考にして、言葉を書き込んでみた。悪夢(1〜3小節目)、目覚め(4)、あたりを見回す(5)、起きる(6〜9)、階段パレード(10〜27)、電話(28〜31)、今にも動き出しそ…

食あたりのち作曲

今日は、12時ごろに同居人が起こしてくれたので、4時間睡眠で目覚め。それから、食あたりで、吐き気に苦しみ、なかなか吐けなかったけど、ようやく何度か吐けた。作曲の方は、吐き気のため続きに着手できず。でも、吐けたお陰で、少しすっきりした気分に…

えずこホール

片岡祐介さんが今日からえずこホールに行って、ワークショップをしてくれている。今日は、楽器の普通の鳴らし方+自分で考案した特殊奏法+休むの3つを組み合わせて演奏するというのと、二胡に合わせたアジアンテーストアンサンブルの二つをやったらしい。…

おりに入れられたウザギ

チェロ班のHさんの書いた「おりに入れられたウサギ」のメロディーがとっても気に入った。跳躍の仕方など、なんとも言えない味わい。このメロディーだけで1曲書けちゃう感じ。展覧会のキュレーターのような気分で、この作品の横に何を配置しよう、と組み合…

階段→卓球

ヴァイオリン班Iくんの階段をモチーフにしたフレーズが出てきたので、他に階段をモチーフにしたフレーズないかな、と探すと、チェロ班のYさんのフレーズが明らかに階段をモチーフにしていることが分かったので、それを登場させた。ところが、Yさんのフレ…

現在6人

「アートサーカス」は18人の子どもの作った音楽を組み合わせて作曲するのですが、現時点で6人が登場しました。いっぱい登場した人や、わずかに登場した人などいますけど、まずは、3分の1の人が登場したということで、一安心。この調子で、明日には12…

ジャパスタ・クッキン

尺八+箏+十七絃の新曲のタイトルは、「Japasta Cooking」(ジャパスタ・クッキン)にしました。今回は邦楽器で全部五線の記譜でしかも、西洋楽器とのセッションもあるということで、和食じゃなくって洋風だな。ま、明太子スパゲッティみたいなものかなと。…

チェロ組の変貌

作曲しつつ、途中でワークショップのビデオを見る。チェロの安田謙一郎さんと作曲家・カウンセラーの石川泰さんと子どもたち。ずっとみんな譜面を書いてばっかりで、なかなか音にならない。やっと音になったと思ったら、カエルの歌とか、単調なものが多い。…

アートサーカス作曲中

今日も目が覚めたら、17時。相変わらず昼夜逆転。 アートサーカスの作曲は、ようやく軌道に乗り始めた。とにかく、今は演奏者用に書いているスコアと平行して、子どもたちの書いた図形楽譜を切り貼りコラージュしながら作曲中。こちらの図形楽譜がビジュア…

図形楽譜

吹きながらやっているうちに、もとの子どもたちの書いた図形楽譜を切り貼りにて紙の上に新しい図形楽譜を作り、それと5線のスコアが対応するようにしよう、っていう12月にあったアイディアを思い出した。コンビニにコピーに行って、小学生の楽譜を全部、…

スライドホイッスル

クイーカーが見当たらないので(貸し出してたっけ?)、ひとまずスライドホイッスルを吹いてみた。吹いてみると、それで閃くこともあるのね。今日はスライドホイッスルを吹きながら作曲しよっと。

弦楽四重奏、ゆっくり進行中

コピーとって、はさみで切って、楽譜に貼り付け後も、ゆっくり進行中。この曲、結構、長考が続いてます。実際の曲はバカっぽい、グリッサンドのゴシゴシですけど。あ、そうだ。今、部屋にチェロとヴァイオリンを持ち込んでいるのだけど、クイーカー持ち込む…

弦楽四重奏の3小節目

弦楽四重奏「アートサーカス」(3月22日に世界初演、横浜みなとみらいホール)の作曲。1小節目、2小節目はすぐに書けたのだけど、3小節目がてこずる。4小節目もすぐ書けた。なんでてこずるかが分からず、一晩寝てみて気がついたこと。子どもの書いた…

弦楽四重奏

ひとまず、弦楽四重奏「アートサーカス」の作曲に着手しました。これはワークショップに参加した18人の子どもの書いた曲を素材にします。まずは、ヴァイオリン班の6人、ヴィオラ班の6人、チェロ班6人の計18人のうち、ヴィオラ班の図形楽譜みたいな楽…

ミクシィと作曲を始める

友達の紹介で、ミクシィを始めてみました。いろんなコミュニティがあるけど、こんなのあったらいいのにな、というのは、意外になかったなぁ。そのうち、作っちゃおう。それでもって、作曲始めなくっちゃ。シベリウスを購入したので、手書きじゃなくって、シ…

雑用終わり

教育音楽の原稿は、えずこホールでの体験を下敷きに音楽劇を作るで書いて、カールに頼まれてた和訳をやって、これで雑用が終わって、明日から作曲に専念できそうです。 「あいのて」が一段落したと思ったのに、大詰めになってくると初心を忘れそうになってく…

弦楽四重奏

1月に入って、尺八+箏+十七絃の新曲、えずこホールの音楽劇、音楽番組「あいのて」と3つのことが一段落したので、今週から弦楽四重奏の作曲に取り掛かろうと思ってます。今日から着手しようかな、と思っていたけど、教育音楽の原稿の〆切と、カールが野…

遠藤誠津子先生

遠藤誠津子先生から電話があった。ぼくが小学校3年生のころ、たまたま通った音楽教室の先生をしていたのが遠藤先生で、ぼくはこの先生との会話から、本当に多くのことを学んだ。この先生は、子どもに対するときも、子ども扱いせずに、自分の考えを正直に言…