野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

あいのて打ち合わせ

NHKで「あいのて」の打ち合わせ。今回、番組の担当になった放送作家の長江さんと初対面。番組第1回の構成台本案を叩き台にしながらの打ち合わせ。

番組が伝えていこうとしている方向性を再度明確に。

日常の生活の音の魅力が大切
合いの手を入れる(言葉ではなく、音でコミュニケート)
楽器と楽器でないものを区別せずに共存させる(どちらかを排除しない)
楽しい演出が大切だが、あくまで音の良さを伝えるための演出であるべき
音出し隊が本気で音楽をしているものを見せる
予定調和的なレッスンではなく、自然に生まれてくるような雰囲気、自分もやってみたい気分

以上のようなことで、番組の大筋は決まってくるのだが、問題は、音出し隊のキャラクター設定。ここが、まだ不明確。不思議な衣装を着た3人が、音の達人であることは分かる。でも、言葉でのコミュニケートはできない、という設定を考えている。じゃあ、どの程度の距離感を設定すればいいのか?

つまり、インドネシア人なら、言葉は通じないけど、かなり人間としての文化は共有。火星人なら、言葉も文化も全部違う(でも、なぜか音だけは共通しちゃうとか)、アリクイだと、何を喜んでくれてるのかイマイチ分からないんだけど、なんか共演しちゃった〜って感じだし、イヌなんかだと言葉は分からないけど、こちらの表情をよく察してくれたりとか。これが、今日のみんなの宿題になった。もうちょっと考えよう。