野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2011-01-01から1年間の記事一覧

ピアノの語り弾き

京都のcafe ZANPANOにて、ピアノソロのライブをしました。お客さんの人数も、少なすぎず多すぎず、定員通りの人数で、良かったです。ぼくのピアノソロは、予定していた以上に、語りながらピアノを弾きまして、お客さんからは、「野村は左京区の浪曲師やなぁ…

中川俊郎のピアノ

中川俊郎さんのコンサートが大阪のいずみホールでありまして、聞きに行きました。作曲家の中川さんの作品展と思って行ったのですが、一曲目は、モーツァルトを中川さんがピアノ演奏、前半の最後は、中川さんのピアノの即興。後半の一曲目は、伊左治直の新作…

公演を見ましたが、、、、

本日、ある公演を見たのですが、(少なくともぼくにとっては)全然よくなくて失望したんですよ。震災後の日本に帰って来て、以前よりも、差がくっきり出ちゃっているような気がします。作品を作るということは、生き方や考え方が全部反映されてしまうことの…

JFC作曲賞の結果、公開になりました

審査員やりました。3ヶ月間、7作品の譜面を時々見ながら過ごし、三輪眞弘さん、中川俊郎さんとメールでも、実際にも、話し合い、話し合い、話し合い、話し合い、散々話し合った末に、受賞者を決めるだけではなく、7人への思いを伝えたいという結論にいた…

ソーラーのらや

自然エネルギーのアドバイザーで、13年間福島でエネルギーと食を自給自足してきたソーラーのらや(てんさん)と、福島原発が爆発した時に子どもを出産し、郡山から避難して来ている美容師の吉田さんと打ち合わせ。 http://solar-noraya.com/自然エネルギー…

砂連尾理さんとの勉強会「自分の身体は借り物だ」

ダンサーの砂連尾理さんと、勉強会。今日は、Miroto Martinusが主演している映画「Opera Jawa」を見ました。以前も見たことがある映画ですが、インドネシアの滞在や、砂連尾さんとミロトとの即興の体験なども経た今、どう感じるか楽しみだったのです。(6月…

自由の森保育園にて

長崎の自由の森保育園で1歳児との40分と、5歳児との1時間、音で遊びました。5歳児は、歌も作りました。どちらも面白い時間でした。食べ物にもこだわり、環境にも配慮する素敵な保育園で、周りを散歩できる環境も最高で、いやぁー、ここで子育てしたい…

長崎大学に行ってきました

長崎大学の「書育・音育・読育」というイベントに出演、ワークショップしてきました。長崎大学教育学部准教授の西田治さんに招待されていきました。西田先生は、ぼくの以下の著書を全部熟読しているそうで、即興演奏ってどうやるの―CDで聴く!音楽療法のセッ…

JFC作曲賞の審査会

審査会についてのレポートをしたいのですが、審査の講評の作文に時間をとられておりまして、日記を書く時間がありませんでした。結局、深夜1時半まで、審査は続き、苦悩の末に受賞作品を決定しました。審査員の三輪眞弘さん、中川俊郎さんの若い作曲家への…

JFC作曲賞

JFC作曲賞の演奏会が、行われました。予算も潤沢にあるわけではない中、審査員が無理を言って、なんとか一作品でも多くの作品を上演したい、という願いを、事務局が受け入れて下さり、実現したコンサートです。楽しようと思えば、4〜5作品で良かったはずな…

ラジオ出演

今日は、ラジオの生放送の出演で、衣装は気にせずでしたが、記念撮影が番組のブログで公開されております。http://www.1242.com/program/gogoban/2011/11/11/北斎のこと、鍵盤ハーモニカのこと、作曲賞のこと、お話してきました。

ドキュメンタリー・オペラ「復興タンゴ」(老人ホームREMIX #2) 

来年2月に、横浜のSTスポットで野村誠の新作公演、ドキュメンタリー・オペラ「復興」(仮称)を行います。この作品は、「老人ホームREMIX #2」で、昨年発表した「老人ホーム・REMIX #1」の続編です。 #1では、映像(上田謙太郎)+ピアノ(野村誠)で行いま…

「上柳昌彦 山瀬まみ ごごばんフライデースペシャル」に出演します

11月11日(金) ラジオ、ニッポン放送に、14:07~14:37出演します。北斎のこと、鍵ハモのこと、作曲賞のことなど話します。「上柳昌彦 山瀬まみ ごごばんフライデースペシャル」 【パーソナリティ】 上柳昌彦(ニッポン放送アナウンサー) 【パートナー】 …

11月の予定

11月の野村誠の主な予定です。 11日 JFC作曲賞で審査員、トッパンホール(東京) http://www.jfc.gr.jp/contents/award/award.html13日 長崎大学にて、ワークショップ http://www.edu.nagasaki-u.ac.jp/ja/event/detail.php?id=1420日 cafe ZANPANO…

電気代、先月よりも下回る

我が家も電気代は、先月2,000円を下回り、102kWhでしたが、今月は、84kWhまで減り、電気代も1,600円ほどでした。LED電球を導入し、掃除機の使用を減らし箒を多様し、お湯は鉄瓶で沸かし、パンはガスコンロで焼いており、冷蔵庫の設定を最弱にしております。…

第6回JFC作曲賞の本選、いよいよです

第6回JFC作曲賞の本選会が、いよいよです。ぼくは、日本作曲家協議会の会員ではないし、第1回〜第5回のJFC作曲賞のコンサートを、一度も見に行ったこともなかった人間です。しかし、今回、審査委員長の三輪眞弘さんの指名で、ぼくは審査員に任命されまし…

交流と直流

交流と直流という電流の話がありますが、電気のことではなく、文化の継承のことで、ちょっと、メモ。いろんなジャンルが交差する場は、創造的な出会いを生む。創造的な交流というものがあります。一方、伝統芸能を継承するというのは、色んなジャンルをつま…

若い人から教わります

若い人から、色々教わるところが多い日々です。ぼくらの世代は、少ない情報を手がかりに、人に会って取材したり、図書館や資料室などで細々と情報を集めて勉強しましたが、現代は、アクセスできる情報の量が、かつてよりも膨大なので、若い人々が勉強しよう…

西本さゆり×西尾賢×寺川努@ZANPANO

cafe ZANPANOにて、ライブを見ました。西本さゆりさんは、以前、あいのてさんの名古屋のライブ(@KDハポン)で共演したEttのヴォーカル。相変わらず、素敵な歌声でした。寺川さんは、20年ぶりの再会で、20年前に、京大西部講堂の事務所で、よくお会いし…

グンデルとソプラノ鍵ハモ

本日、妻とグンデル(ジャワ・ガムランの共鳴筒つきの鉄琴)とソプラノ鍵盤ハーモニカでアンサンブルを試してみました。ソプラノ鍵ハモは、雅楽の笙のような音色がするので、日本とジャワの宮廷音楽の融合で、なかなか良い出会いがありました。面白いです。…

火鉢を試運転

原発事故をきっかけに、色々エネルギーのシフトを勉強中ですが、我が家では、暖房として火鉢の導入をしました。本日、テスト運転してみました。木造の家で、1階で使い、2階の窓を少し開け、1階のトイレの窓を開けて使用してみました。空気が自然に通り、…

八百屋が文化の発信地

ジョグジャカルタ(インドネシア)から京都に戻って来て、3ヶ月が経ちました。20年前(90年代初頭)の左京区では、文化交流の場として、カフェブームが始まっていました。当時ダムタイプの小山田徹さんや当時京大シネマ研究会の佐藤知久君らが、京大地…

もうすぐJFC作曲賞本選会

2011年11月11日(金)という1が6つ連続で並ぶ日に、日本作曲家協議会の主催する第6回JFC作曲賞の本選会が開かれます。審査委員長が三輪眞弘さん、審査員が中川俊郎さんと野村誠です。ぼくは、日本作曲家協議会の会員ではありませんが、今回の審査…

北斎音楽、小布施公演

このブログでも、度々紹介し続けてきました「北斎音楽」の公演、無事終了いたしました。大阪、東京、長岡など、遠方からお越しのお客様も何人もいらしたようで、また、地元の小布施からも数多くのお客様のご来場がありまして、本当にありがとうございました…

杵屋正邦の邦楽落語

「北斎音楽」のリハーサルで、東京におります。明日には、小布施(長野)入りします。で、野村誠「北斎漫画四重奏曲」全7曲のリハーサルに立ち合いました。卓越した技術とセンスを持ち合わせた演奏家の方々とのリハーサルは、大変楽しく、時間があっという…

京都は楽しいが、明日から遠征です。

最近、木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一さんとお会いしたり、振付家の白神ももこさんとお会いすることが多く、さらに、北斎のコンサートの準備をしている上に、冬に備えて火鉢を購入し、本日も炭を買いに行ったりしております。そんな感じに、江戸時代な気分が…

伊勢音頭を編曲

今週末(30日)に小布施(長野)で行う「北斎音楽」コンサートの準備をしております。先日は、地元のラジオ番組の電話インタビューにも出演しました。東京からは長野新幹線で、長野まで、名古屋からでしたら特急しなの号で長野まで出ていただき、長野から…

放射能でしょうか

インドネシアから帰国して以来、関東の方に出かけると、舌にサビのような味がします。マスクを着用すると、軽減するのですが、しないと吐き気がしてくるので、東京に行く時は、マスクを常時着用しております。以前は感じなかったことなので、放射能なのかな…

宇宙の秩序

昨夜から一泊で、砂連尾理さん、瞳さんのお宅を訪ねました。我々、40代のおじさんアーティスト達は、20代、30代の間に培ってきたメソッドや人脈や地位や実績などを守り、その延長線上で活動をしようとしがちです。しかし、震災後、放射能被爆と常に向…

他力について

2004年11月20日に書いた日記から、引用します。仏教用語の「他力」と「安心」についてのやりとりです。 「表現=表に現わす」ではなく、「表現=表に現れる」という考え方を、橋本さんは、「それは、仏教で言うところの、自力から他力、っていうことなんや。…