野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ピアノの語り弾き

京都のcafe ZANPANOにて、ピアノソロのライブをしました。お客さんの人数も、少なすぎず多すぎず、定員通りの人数で、良かったです。

ぼくのピアノソロは、予定していた以上に、語りながらピアノを弾きまして、お客さんからは、「野村は左京区浪曲師やなぁ」と言われたり、3歳の子どもには、「おはなしおんがく」と言われたりしました。あと、「現代音楽と大道芸の両面を持っている音楽は初めて聴いた。でも、現代音楽というのは、本来それくらい懐が深い音楽であるはずだ。」とのコメントもいただきました。

これまで、ピアノを弾きながら声を出したくなることは多々ありましたが、それらは言葉にならない声だったりすることが多かったのです。が、今日は、言葉を発しておりました。インドネシアでワヤン(影絵芝居)のダラン(人形遣い)の語りや、義太夫浪曲師の影響なのか、まだ自分の中でも分かりませんが、新傾向です。今後もこの方向に踏み出していきそうな予感。

伊左治直くんの曲を伊左治(ピアノ)+野村(鍵ハモ)で演奏したり、伊左治ピアノ曲の自作自演もあり、いろいろ刺激を受けました。