宇宙の秩序

昨夜から一泊で、砂連尾理さん、瞳さんのお宅を訪ねました。我々、４０代のおじさんアーティスト達は、２０代、３０代の間に培ってきたメソッドや人脈や地位や実績などを守り、その延長線上で活動をしようとしがちです。しかし、震災後、放射能被爆と常に向き合う日常の中、本気で世界を変えたいと考えるならば、今までのスタイルを保持しているのではなく、何かを大きく変えなければいけない、と感じております。

まずは、生き方の見直し、生活の見直しをしております。そして、芸術というのは、生活と切り離せないものですから、生活を改めていけば、芸術も大きく変わっていくはずです。

そうした生活の勉強の場として、砂連尾家と野村家で合同で勉強会を始めております。

食のあり方、生活のあり方など、様々な意見交換をしました。非常にのんびりとゆるやかに時間を過ごし、笑いながら楽しく時が流れます。生きるヒントの本質に出会える瞬間が、時々、訪れるのは、病みつきになります。砂連尾さんが図書館で借りていた桜沢如一の「宇宙の秩序」という本をパラパラと見させていただいて、その文章の力強さと主張の強さに、驚愕しました。７０年前の文章ですが、今、ぼくらが読みたい文章でした。

宇宙の秩序