野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

みるときくの、むこうがわ

豊橋に来る。12月22日にPLATでの公演『みるときくの、むこうがわ』に向けてのクリエーション&リハーサル。九州大学の長津結一郎先生の企画。クロスジャンルバンドの「門限ズ」と障がいのある俳優トリオ「ボーイズ」によるコラボ。

 

到着すると、ピアノの選定から。スタインウェイとグロトリアンの二つのフルコンがあり、スタインウェイも良いピアノだったが、グロトリアンの低音の響きの方がより聴覚障害者の人にも振動を伝えるのではないかと感じて、グロトリアンを選択。おそらく人生で初めてグロトリアンを弾く。弦楽器らしい良い音色のピアノ。

 

よくよく考えたら、ボーイズと門限ズが対面でセッションするのは、かなり久しぶり。2年近く前(2022年3月)の《200m想》の時も、遠距離で離れての共演だった。遠田誠と里村歩が同じ空間で踊っていることの感動。再会のダンス。そこに倉品淳子の音声ガイド的実況中継が重なる。同じ空間で廣田渓と野村誠のピアノデュオ。そこに、倉品淳子と吉野さつきのお絵かき楽譜が重なる。森裕生と吉野さつきトーク。廣田渓、里村歩の漫才。楽しい。

 

愛知大学の学生たちが素敵なパンフレットを作成してくれている。劇場の舞台技術スタッフも、色々柔軟に対応してくれるので、どんどん面白くなっていく。

 

視覚・聴覚に障がいのある方対象のPLAT劇場ツアー|穂の国とよはし芸術劇場プラット