野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

今も昔も無茶振りは歓迎です

「web版こどもアートサーカス2020」に向けての打ち合わせ。古国府薫さんのこまどりアニメワークショップによるアニメ動画が届く。これが、すごい面白くかわいく楽しい。これに、音楽ワークショップ講師陣の演奏で音をつけていくのが楽しみすぎる。8月14−16日にレコーディングをして、その後、音の編集作業をして、来月には公開の予定。

 

web版 こどもアートサーカス2020 | 公益財団法人としま未来文化財団

 

いよいよ松田晢博原作/野村誠作曲「初代高砂浦五郎高砂浦五郎を賜るの段」の世界初演が6日後に迫ってきた。地歌三味線の竹澤悦子より、本日の通し稽古の録音届いたが、これが本当に素晴らしい。竹澤さんは三味線の演奏の名手であるだけでなく、歌声が素晴らしく、さらには語りの緊迫感も素晴らしい。めちゃくちゃ聴き惚れましたが、聞き惚れるだけではいけないので、作曲家として、細かく良い点や修正できる点などをお伝えする。8月9日の公開収録が本当に楽しみ。

 

夜、九州大学ソーシャルアートラボ(長津結一郎+村谷司+真崎一美)、門限ズ(野村誠吉野さつき+倉品淳子+遠田誠)と、6月と7月の講座の振り返り。2018年、2019年、2020年と3年間のプロジェクトとして行った講座だった。この3年間で、門限ズはよりバンドっぽくなり、野村はバンマスっぽくなったらしい。ボーカル、ギター、ベース、ドラムと違った楽器でバンドを組むように、演劇、音楽、ダンス、マネジメント違った分野でバンドを組もうと門限ズを作って12年。ようやく、門限ズが本当にバンドになってきた。そして、(通称)ボーイズ(森裕生+里村歩+廣田渓)も違った個性で違った障害を持つ3人で、バンドっぽくなってきた。ボーイズと門限ズのコラボをソーシャルアートラボがコーディネートし、このコラボが開かれた講座になっていき、受講生がそこから勝手にいろいろ膨らませていくような講座だった。アーティストは無茶振り歓迎なんだから、と言ったら、長津くんに「14年前に、それは野村さんから教わりました」と返答された。「野村誠を困らせたらいいんだ。ピアノ100台集めたんですけど、どうしましょう、って言えばいいんだ、と言われたんですよ」と言われた。言った本人は覚えていないけど、言ったんだろうなぁ。この前、藤浩志さんと仕事した時、「無茶振り大歓迎。無茶振り待ってまーす」と言われて、無茶振りすればするほど、嬉しそうにしていて、おったまげたが、ぼくも同じこと言ってたか。それにしても、14年経って、こうして長津くんと仕事をしていて、しかも、また新しい何かが生まれてくるような刺激的な現場になっているのが嬉しい。また、九大ソーシャルアートラボから無茶振りが来る日も楽しみだ。

 

JACSHAフォーラム(2016年12月6日)のテープ起こし。明日の「四股1000」に向けて。触太鼓で、触れて回るという言葉を書きながら、コロナ対策の触れ合わない今のことを思う。