野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

問題行動ショーの作曲がつづく

本日も自宅に引きこもって作曲。ノムラとジャレオとサクマの「問題行動ショー」@アクア文化ホール(6月29日)に向けて、ヴァイオリンとクラリネットとピアノによる濃密な曲を書き続けている。譜面を書いていると、いつの間にか何時間も経って、1日が終わっていく。そして、曲が少しずつ違った表情を見せてくる。

 

作曲している時に、結構重要になるのが、いつ休憩するか。どこで気分転換するか、だったりする。勢いよく続けて書くのも大切なのだけども、一度、気分転換して違った目で(耳で)曲に向き合うことで、視点(聴点)を変えられることが、重要だったりする。そこで、本を読んだり、散歩したり、掃除したりして、また作曲に戻る。だから、今月は作曲をしていたので、家の掃除が、結構できた。

 

イギリスのヒューの家では、トイレにも何冊も本が置いてある。ヒューの家でトイレに入ると、ついつい読書してしまった。その中で気に入った本が、音響の本で、Trevor Cox著の「Sonic Wonderland」で、同じ本を購入して、今は自宅のトイレに置いている。残響の長い場所を探して、そこで残響時間を計っている話なんかが面白い。読んでいると、鈴木昭男さんとJohn Butcherがスコットランドで「Resonant Spaces」という音のツアーをした話が一瞬出てきた。響く場所を巡る旅。いいなぁ。

 

作曲の合間に、少しずつ事務作業。確定申告のための領収書の整理がようやく終わりが見えてきて嬉しい。そして、また作曲に戻る。

 

外ではカエルが大合唱している。