野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

たまたま問題行動ショー/月刊「武道」のコラム

ノムラとジャレオとサクマの「問題行動ショー」が、今度の土曜日に迫っている。あと5日だ。今日は、自宅で作曲と原稿執筆の日なので、終日引きこもり。作曲に関しては、「問題行動ショー」で、香港のi-dArtの人が踊るシーンで、ピアノとクラリネットとヴァイオリンの3重奏で書きたい曲があったので、それを書く。曲を書いているうちに、砂連尾さんが提案したアイディア、佐久間さんが提案したアイディア、香港の即興、たんぽぽの家で生まれた歌、いろいろなバラバラの点が、急につながり始めた。歌の歌詞が香港での即興の様子を歌っているようであったり、また別のことであったりして、どうして無関係なのに、バラバラなのに、つながるのだろう?偶然は必然で、必然は偶然なのか。たんぽぽの家の山口ひろ子さんならば、「たまたま」と言うだろう。たまたま集まった人が、たまたま色んなことをして、そこに関係があるもないも、たまたまなのかもしれない。今回の公演のプロデューサーが香港を訪ねてきた時期が、たまたま砂連尾さんと佐久間さんと同じ時期だったから、こんな公演をすることになった。ぼくが香港でたまたま弾いた即興演奏を、楽譜に書き起こす。たまたま。でも、それはそうなるべくしてそうなったように思う。でも、たまたま。

 

月刊「武道」にコラムを頼まれていて、〆切なので、原稿執筆。日本武道館が出している雑誌で、一ノ矢さんが「四股探求の旅」を連載している。新田一郎先生もこの雑誌への連載がもとになって、「相撲 その歴史と技法」(日本武道館)を上梓。2年ほど前に発売になっている。最近、気づいて慌てて購入。

 

相撲と音楽についてたった1200字で書くとなると、書きたいことのほんの一握りを書いたら、既に字数をオーバーした。でも、とりあえず原稿を書くことができて、ほっと一安心。それにしても、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)で本を書こうとしているが、みんな多忙なので遅々として進まない。いっそのこと連載をして、毎月少しずつでも書いていくのがいいかもしれない。月刊「武道」に連載はさせてもらえないと思うので、月刊JACSHAが必要かも。

 

明日から、「問題行動ショー」の集中稽古が始まる。