野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

相撲甚句数え歌

香港の巨大福祉施設JCRCでのアーティスト・イン・レジデンスも2ヶ月が過ぎ、最後の1ヶ月に突入しました。朝、i-dArt主任のベリーニと打ち合わせ。點心組曲の17プロジェクトに加えて、マコトバンドが2つ加わって、なおかつ、アートコースのリクエストも入って、20のプログラムが同時進行するスケジュールだが、今後、7月のイベントに向けて、色々な準備もいるので、若干減らしてスケジュール整理。

午前中は、「點心組曲」第7楽章「Japan Cantata」の4回目。「相撲甚句数え歌」を日本語と広東語を混ぜて歌うのが楽しかった。また、「點心組曲」第1楽章の「ハッピーハンサムロックンロール」を一緒に歌ってもらう。おせんべえと緑茶を楽しんでいただく。良い時間。

午後は、「點心組曲」第1楽章「ハッピーハンサムロックンロール」を、ヘレン、カヤンほか、新メンバーも交えて歌う。既にこの歌は、施設内でポピュラーな曲になっている。

その後、メーリンとベリーニと施設内ツアー型公演の打ち合わせ。7月5日と7月8日の2回に分けて、テスト公演。施設内の色々な場所を考えてくれたり、職員の配置のことを考えてくれたりするのを、お二人の知恵にお任せして、ますます面白くなりそう。

「點心組曲」第3楽章「車椅子四重奏」の10回目。4人でのアンサンブルは、相乗効果で面白くなっている。楽器だけでなく、それぞれが声を出し、相互作用が起こる。次回は、施設の他の人にパフォーマンスを見せたい。

陶芸のグループに顔を出す。楽器が次々に作られている。今月中に焼き上がりそうで、ツアー型パフォーマンスに間に合いそう。その時に展示し、野村がデモ演奏する会を催したい。

「點心組曲」第8楽章の「木魚聖歌」の6回目は、相変わらずの木琴とウッドブロックの合奏にお経風の声だったが、途中で、木琴の演奏にのって、かなりトランスするリズムアンサンブルになっていった。新曲。