野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

點心マップ

香港での巨大福祉施設JCRCでの滞在制作も残り1ヶ月弱。昨夜、書いていたレスター(イギリス)の国際会議での発表の要旨を、とりあえず送る。その後は、ベリーニと、7月5日と8日のツアー型パフォーマンス「點心マップ」のタイムテーブルと場所の確定作業。

午前中「點心組曲」第16楽章のキッチンミュージックの5回目。施設の職員さんにもファシリテートしてもらう。野村がやっていることは、なかなか真似できないとしても、職員さんでできることも考えないと、継続していかないので。そこで、少し手拍子をしてみたり、何かできそうなことを伝授する。

午後になったら、ベリーニと、7月2日のトラムでのパフォーマンスのタイムテーブルの確定作業。それから、来週あたりから取材の申し込みが始まってくるみたいで、取材にどう対応するかとか、ハッピーハンサムさんと日本食レンストランで写真撮影、演奏をする計画などをたてる。

「點心組曲」第11楽章「Afro-Brazilian Big Band」の6回目。ここも職員さんにファシリテートしてもらうのを、ちょっと試してみる。野村のようにはいかないけれども、何か可能なことを探る。

「點心組曲」第13楽章の最終回。ディックの授業。半透明ゴミ袋で音を出し、部屋を暗くし、中からライトで照らしながら、マジックでビニル袋の中から絵を描くのが、ディックの授業。野村の最後の授業は、西貢の海岸で拾った石を持ち込む。先週、砂連尾さんと格闘し愛し合った人が、石を見るなり寄ってきて演奏し始める。この人の反応は、いつもすごいな。ハンガーのゴーンの音色を楽しんで、最後は、野村の鍵ハモ演奏を聴いてもらい、記念写真をとって、お別れ。ああ、これから、徐々に、お別れが近づいてくるのか、と思うと、寂しくもある。

夜は、幼児教育と鍵ハモに関する短い原稿を執筆。