野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ワニバレエ→ホエールトーン・オペラ

平盛小学校の藤原先生、芸術家と子どもたちの堤さんと打ち合わせ(京都芸術センターにて)。

1月20日〜24日の5日間。6年生とのワークショップ。

歴史を整理すると、

2004年1月 えずこホールホエールトーン・オペラのワークショップのために、ヒューは来日。その時に、せっかくだからと、平盛小学校でも5年生を対象にしたワークショップを行う。

ところが、その時、平盛小学校は、林加奈さんと1年生による絵本づくりのワークショップを開催していたので、こちらにも、飛び入り参加したところ、「ワニバレエ」という歌ができた。

この「ワニバレエ」という歌が、ぼくが番組監修をしていたNHK教育テレビ「あいのて」で、80回以上、放送されることになった。この楽曲の著作権使用料は、かなりの金額になる。作詞・作曲者としては、野村誠+ヒュー・ナンキヴェル、林加奈の3人がクレジットされているが、その時、その場にいた子どもたちも作詞・作曲者の一員だ。そこで、楽曲使用料は、野村、ヒュー、林に支払われるのではなく、全額、NPO法人芸術家と子どもたち」に支払われるように契約することにした。そして、小学校でのワークショップのために全額使われることにした。

2007年3月 平盛小学校4年生(2004年1月に1年生だった子どもたち)とのワークショップ。あいのてさん(野村誠尾引浩志片岡祐介)、ワニバレエ編曲者(鈴木潤)、ワニバレエ声(ウェイン、林加奈)と番組に関係したミュージシャンが、次々に学校に登場。

これで、終わりかと思ったが、その後も、著作権使用料の入金があり、ヒューをイギリスから招聘することも可能になったので、当時1年生だった子どもが卒業する前に、もう一度、ワークショップをすることに。それが、2009年1月に行われます。

2004年1月の時点で、1年生たちと林さんは絵本づくりをしていたが、これも完成していない。
2007年3月の時点で、4年生の担任だった藤原先生は、現在1年生を担任している。

ということで、

今回、
(1)6年生と絵本を作りたい 
(2)1年生のクラスも訪ね、6年生と1年生をリンクさせたい
(3)何かの形でワニバレエを入れたい
(4)ヒューがいるので、あまり日本語で話し合いすぎずに進められる内容がいい
(5)卒業制作という形で、何か残るものがいい

ということで、ヒューの本領が発揮しやすい「ホレールトーン・オペラ」を取り上げます。
しかも、「ワニバレエ」が生まれた2004年の1月に生まれた第1幕を取り上げます。
「体重減らそう」と歌った後は、ダイエットのために「ワニバレエ」を踊ることにして、「ワニバレエ」を挿入。
音楽絵本というような形で、平盛小学校の図書館に残り、1年生が活動できる教材にもなるようなものを作る。

というのが、打ち合わせの骨子です。

1月24日には、平盛小学校で一般公開する演奏会をします。お楽しみに。