野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

糸井さんとの歴史。

2000年に、糸井先生から、新聞記事を見て、突然電話がかかって、小倉小学校に来てください、と依頼があった。当時、東京に住んでいたぼくは、断わるつもりで、今、東京に住んでいるし無理、と返事をして、約2週間後の2日だけ候補日を出した。これで、向こうから、残念ですが、今回は見送りますと返事が来るだろう、と予測した。そしたら、是非来てください、と言うことで、片岡祐介さん、林加奈ちゃんと3人で行った。それがきっかけになったのか、6年生たちは作曲したくなったらしく、最終的に歌を作って卒業していった。

2001年度は、京都女子大の先生を始めた年で、ゼミ生を連れて、小倉小に行って、しょうぎ作曲をした。宇治田楽に取り組む5年生を訪ねていった。糸井さんも京女の授業に顔を出してくれて、小倉小学校について語った。すると、20人くらいの女子大生が小倉小を訪れて、小学生と一緒に授業を受けた。

2002年度は、小倉小学校の教室を使って、「せみ小倉」という曲のレコーディングをして、その代わり、21名のクレイジーな音楽家たちが土曜日にワークショップ&コンサートをした。賃貸人格、スッパマイクロパンチョップ倍音Sの4人のメンバー、などなど、すごいメンバーが集まった。また、林加奈ちゃんが小倉小に壁画を描きに行った。

2003年度は、糸井先生は平盛小に移った。イギリスからHugh Nankivellがやって来て、林加奈ちゃんと3人でワークショップをした。「みかん星」、「ワニバレエ」ほか多くの歌を作った。

2004年度は、「みかん星」プロジェクトの2年目。再び、Hugh Nankivell林加奈と平盛小学校を訪ねた。「みかん星」のニューバージョンができた。

などなど、これまで色々な歴史があります。糸井さんのブログは「学校に新しい風を」というタイトルですが、新しい風を入れ続けてきた人だと思います。明日のコンサートは、本当に「新しい風」を感じる、学校という場所の可能性や未来を感じさせてくれる場になるようにしたい。そうなると思う。