野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

静岡のあーだ・こーだ・けーだ

昨日は、2ヶ月以上遅れて、年賀状の返事を書いていました。今頃書くものではありませんが・・・。

今日は、静岡にACDメンバーの深澤孝史さんの展覧会を見に行きました。sensenciというギャラリーで、「1000センチ=10メートル」と「先生んち」をかけたもののようです。

http://plaza.across.or.jp/~sensenci/

深澤さんは、ゼリーでひらがなの文字をいっぱい作っていて、そのゼリーの池みたいなところからお客さんが自分の名前の文字を選んで展示していくという作品を作っていたり・・・。

あとは、自分のそっくりさん人形を作っていて、文楽みたいな感じで動かすパフォーマンスです。文楽みたいに3人使いとかはしないで、一人で動かすのと、人形遣い自身が太夫役もやってなんちゃって文楽になっていました。それで、人形にはしを使って、誕生パーティーのケーキを食べさせるというパフォーマンス。そして、深澤さんの同居人の高杉悦生さんはやぎが好きでヤギの形をした三味線のような一弦楽器を作っていて、それを三味線風に弾いていて、こちらの三味線弾きの方が、人形使いの人がかぶるようなののなんちゃってを頭にかぶっていました。面白かったです。肉に続いて、またもウイリアムが参加できそうなパフォーマンスでした。

高杉くんの新聞紙のヤギがいっぱいあって、それに切り紙して花を作ってはっつけてください、と言われて、お客さんがいろいろ切って貼っていって完成する作品。もっと、いっぱいお客さんが来て、バンバン花を作っていくといいな。そのほか、巨大なヤギの中でテレビゲームする隠れ家もありました。

sensenciのオーナーのしばたさんは、若手アーティストを育てて、発表の機会も作り、ご飯もご馳走し、そして、エネルギー溢れる人で、素晴らしい。

深澤くんは、sensennciでも、いっぱいサポートしてもらいご飯もご馳走になったりしているらしいのですが、静岡大学の白井先生のお宅も近所で、よくご飯をご馳走になっているような感じらしいです。静岡大学の美術の学生や卒業生もいっぱい来ていて、なかなか面白いアーティストやアーティストの卵がいっぱいいるみたいで、静岡アートシーンは、要注目です。そして、意外に静岡県民が少ないのです。青森とか、岐阜とか、大分とか、京都とか、山梨とか、アメリカとか、県外からの学生が半分以上いるらしい。どうして、静岡の大学で、と不思議ですが、どうも富士山のふもとで学生生活を送りたい人々が全国から集まってきているみたい。そして、富士山のふもとの若者達は、巨大な針金のオブジェを作ってみたり、新聞紙で巨大な作品を作ったり、でっかいものを作りたい気分になっちゃう土地なのかもしれません。

取手で会っているだけでは見えなかった色々なバックグラウンドが立体的に見えてきて、本当に来て良かったです。浜松からもアーティストの親子が来ていました。小学生の息子さんの方は、浜松で高杉さんの作品製作をいっぱい手伝ったりしたらしいです。

皆さん、3月21日は静岡に行って、この2人展を見ることをお薦めします。

ACDは、静岡合宿して、静岡でのACDパーティーもできるなぁ。いや、ACDの合宿+パーティーのツアーをしてもいいんじゃないかな?バンドがツアーをするように、ACDパーティーもツアーしたらいい。そんな気がしてきました。