野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

秀吉のお墓


野村幸弘さん(映像、岐阜大学助教授)と中川真さん(ガムラン大阪市大教授)が、インドネシアのプロジェクトの件の打ち合わせで我が家に来た。5月10日ごろ〜20日ごろ、ジョグジャカルタに行って、ジョグジャで2泊、近郊の真さんお気に入りの山で4泊、その辺で真さんは帰り、ぼくと幸弘さんでソロに2泊くらい、というような流れでいかが、となった。

アナンにタイから来てもらうことに。Arts Network Asiaからの助成金は少額だけど、それでもタイからインドネシアへの交通費は多く見積もっても4万円くらいらしいので、それならアナンを呼べる。

先日手直しした幸弘さんの編集の映像を見る。真さんもPetch 9 Towerには、大笑い。ナラポン、野村誠中川真の3人インプロは、かなり面白い。これくらいメチャクチャなセッションをインドネシアでも思う存分やりたいなぁ。

真さんは帰り、ぼくと幸弘さんは食事に。その後、博物館まで歩いて行くけど、着いてから月曜日と気づく。それで、秀吉の墓でも行きますか、と京都女子大学の裏の山をずんずん登る。3年前、大学の授業で気が向いて、散歩しようと思い立ち、150人の学生とただ近所を散歩しているうちに、誰かが、この山登ってみたい、と行って、登って以来。まさか、あんなに急斜面の階段を延々登るとも知らず、ハイヒールの女の子には、文句を言われたけど、いい思い出になってるかなぁ。

秀吉のお墓のところでも、ずっと幸弘さんと芸術談義。山をおりて、抹茶とか出してくれる店に入ったら、予想以上にいい雰囲気の店だった。

ぼくは、今日の会話のテーマは、「だいんだいん」と新しいアートフォームをつくること、だったかな。「だいんだいん」(昨年の8月に初演したガムランの作品)は、問題作です。あれが、何が問題作で、何が凄いのか。じっくり考えてみたい。

帰って、民衆社の本の「あとがき」を書き直して完成させて、それから、山口の「しょうぎ交響曲」のCD用の解説文を書いた。なんだか、文章ばっかり書いているなぁ。今週は、フィルムアート社の原稿と、さくら苑の本の原稿直し、をする予定。ちょっと文章を書き過ぎなので、4月からは、文章を控えて音楽を書く方に専念したい。