野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

オハイエ音楽隊2回目

オハイエ音楽隊との2回目のワークショップ。「オハイエくまもと」のウェブサイトによると、

 

「オハイエくまもと」は、日頃は音楽やダンスが大好きなパフォーマー(主に知的発達障がいのある人たち)に楽器演奏や歌、踊りを練習する場を提供し、ともに楽しみながら指導しているボランティアグループです。その発表の場として年に1回3月に街の中心地などで障がいのある人もない人も一緒になって音楽やダンスを楽しみ、道行く人も巻き込んで音楽の力で心のバリアフリーを目指す「とっておきの音楽祭」を開催し、参加しています。知的発達障がいのある人で音楽好きな人は年会費3000円必要ですが、パフォーマとして入会してこの活動に参加しませんか?

 

ということらしい。ぼくとしては、皆さんと交流しながら、約30人のパフォーマーの顔と名前とキャラクターを理解していくことが、当面の目標。11月のステージを、一人ひとりの個性が要所要所で光るよう構成するための準備。

 

なので、ワークショップの最中も大切だが、始まる前とか休憩時間に交流することが、結構大切。この人は音楽に反応して飛び跳ねるとか、この人はワークショップの前にピアノを弾いていたとか、、、、。

 

今日の前半は、やっていくうちに、カホンや打楽器などのリズム隊、鍵盤ハーモニカやキーボードをやるメロディー隊に分かれて、合図で即興的にスイッチしていく。その合間に声でみんなでラップもした。

 

ハンドベルもやってみた。一人ひとりの鳴らし方の動きに個性がある。そんな中で指揮者ができそうな人がいたので、全体を指揮してもらった。

 

「ねってい相撲」の動きをやってみた。すると、歌舞伎を習っている人がいるとのことで、歌舞伎の見栄を切るポーズを教えてくれる。それに触発されて、他のポーズも生まれてきた。では、みんなで見栄を切ってポーズしてみた。これ、エンディングに活かせそう。でも、まだまだ、これから変化していきそうだ。

 

ワークショップが終わった後に、ボランティアで関わっておられる音楽指導者の先生方向けのワークショップもやった。《手拍子のロンド》をやってみて、その後、10人以上で一斉にピアノを弾いたり、メリーさんの羊をリレーしながら1台のピアノで次々に弾いた。皆さん、いろいろアレンジしながら弾いていただき、なかなか楽しかった。実は、この音楽指導者の方々のためのワークショップは、ぼくの方からお願いしてやることにしたのだが、先生方だけと遊ぶ時間を別途設けてみて、先生方の個性も理解できて、チームとして一緒にやっていける手応えを得た。今日は楽譜を使わずに即興でやったけど、今度は楽譜もやってみようかな。ワクワク。

 

ohaie-kumamoto.org