野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

世界のしょうない音楽ワークショップ、いろいろやりました

本日は、「世界のしょうない音楽ワークショップ」(@大阪音大)。日本センチュリー交響楽団の今年度第3回。本日のテーマは、作曲家の野村誠と出会う。

 

ということで、野村の紹介として、

 

1)野村誠作曲「モーツァルトの家、2019年夏」を小川和代さん(ヴァイオリン)と野村のピアノで演奏。

 

2)つづいて、今、ベートーヴェンを題材に作曲しているので、ベートーヴェン交響曲第7番の第2楽章をアルゼンチンタンゴ風にして、手拍子で参加して合奏。

 

3)野村誠作曲「越後獅子コンチェルト」より第3楽章を、菊武厚詞(三絃)、菊武粧子(箏)、菊妙友人美(三絃)、原 茉里(三絃)、巌埼友美(ヴァイオリン)、小川和代(ヴァイオリン)、森亜紀子(ヴィオラ)、末永真理(チェロ)、野村誠(ピアノ)で演奏。邦楽の弦楽器4人と、洋楽の弦楽器4人と、ピアノのアンサンブル。

 

4)手拍子でベートーヴェンのリズムをやったり、自由にやったりする「手拍子ヘイ!」をやる。

 

5)ドボルザーク新世界より「家路」を歌ったり、自由に声を出す「声やいい」

 

6)4グループに分かれて、声と手拍子で変な曲をつくって発表。

 

7)箏に柱を自由に並べて、変な音階の変なメロディーをつくる。

 

8)各楽器を自由に演奏する。

 

9)楽器ごとに初心者でも合奏できるアンサンブルをつくって発表。

ガムラン+打楽器は、びょーんびょーんびょんびょんびょん

シタールは、カエルの歌のような音階の上がり下がり

尺八は、ひよひよひよひよ

琵琶は、分散和音の組み合わせ

三味線は、レ、ソ、ラの3音に調弦して、この3音の組み合わせで

箏は、「さくらさくら」の冒頭

ガンバは、長い音、トレモロ、一度に6弦を弾く

ヴァイオリンは、「しょうない」のリズムでG線を弾いたり、E線を弾いたり、めちゃくちゃ弾いたり、

ヴィオラは、弓を使わず、手で弾いたり、ボディを叩いたり

チェロは、リズムを繰り返しながら、弾く弦を変えてみたり

 

10)最後は、全員で大合奏。「手拍子ヘイ」を楽器でやってみる。

 

ということで、こうした内容や、前回、前々回のワークショップの内容を踏まえて、明日から新曲を作曲します。昨年は「青少年のためのバリバリ管弦楽入門」、一昨年は「越後獅子コンチェルト」を作曲した。今年は、小さな子どもが多数参加しているので、また全然違うアプローチにできるといいなぁ。それにしても、西洋、東洋の楽器の音楽家がこんな風に集ってワークショップを進行する場は、なかなか奇跡のような状況で、この環境があることは、本当に有難いことだと思う。

 

 

 

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