野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

松本俊夫《石の詩》

3月3日、高松市美術館35周年記念コンサートに向けて、準備中。ヴァイオリニストの加藤綾子さん(ウェブでの展開なども含めて「即興」について取り組んでいる『インプロ・りぶる』を主宰されていることでも有名)と、高松市美術館をテーマに即興を繰り広げるのが、目玉その1。

 

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高松出身の童話作家、村山籌子の童話『ライオンの大ぞん』をもとに合唱曲にした新作《ライオンの大ぞん》では、地元の中学生と共演。

 

そして、讃岐の音の出る石サヌカイトとピアノとヴァイオリンのための新曲《おむすび山の磬の祈り chant for sanukite, violin and piano》を香川在住のサヌカイト/マリンバ奏者の臼杵美智代さんと共演。また、野村がサヌカイトのソロパフォーマンスも予定。

 

で、サヌカイトに取り組んできた先駆者は色々いるのだが、学芸員牧野裕二さんからも何度も秋山邦晴さんのことを言及されていて、ここは無視することができない。秋山さんは、実験工房のメンバーで音楽評論家として知られ、ぼくも秋山さんの文章を読んで育った。高松市美術館の前にある喫茶店『城の眼』のBGMの選曲を秋山さんがされたり、秋山さんと高松の関係も深く、秋山さんはサヌカイトにも非常に関心を示しておられ、サヌカイトのための作品も作っておられる。秋山さんのパートナーのピアニスト高橋アキさんにご報告しなければ、と思い連絡をする。大変喜んでおられ、松本俊夫さんの映像《石の詩》のことも教えていただく。この映像の音楽も秋山さんが担当されている。テレビ放送で、こんな映像が流れていた時代があったとは。素晴らしい。

 

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というわけで、コンサートに向けて、練習をしたり、サヌカイトの実験をしたりする。その合間に、確定申告の作業を進める。

 

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