野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

初詣/チャッコーナ/ベースメントプロジェクト/FとI

年末年始に夫婦で体調を崩していたので初詣をしておらず、今頃になって里村さんと永尾剱神社に初詣に行く。

 

「世界のしょうない音楽祭」に向けて、第1部のことについて渡邊未帆先生と色々やりとりをする。西成彦さんの『クレオール事始』を読みながら、色々考える。とりあえず、チャッコーナのアレンジを始めるべく、Tarquinio MerulaのSu la certa amorosaの譜面を見返したり、色々音源を復習したりする。

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結局、昨年度の譜面を弦楽四重奏ヴィオラ・ダ・ガンバ+ピアノに書き換える方針で作業を始める。

 

里村さんと、今日も小林璢音さんの『英国のコミュニティ・アートとアーツカウンシル』の読書会。事例「ベースメントプロジェクト」が面白い。イーストエンドで教員を始めたクリス・サールが、生徒たちの詩を出版しようとすると、学校の理事たちによって地域のイメージが悪くなる表現があると出版を差し止められる。自費出版すると、学校を解雇され、彼への処分に抗議する800名の生徒がデモを行うなどがあり、復職するが、その後、ベースメント・ライターズ・プロジェクトを開始。クリス・サールについてウィキペディアで読む。この人、面白い。

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ベースメント・プロジェクト・フィルム・グループも、マギー・ピンホーンが監督を務め、地元の移民系グループに属するいわゆる非行少年のタンデ・イコリが脚本を執筆し、イコリの友人たちが役者として出演した映画が、エディンバラ映画祭ほか、数々の映画祭に招待された話など。

 

砂連尾理さんから連絡があり、1月27日に京都のアバンギルドで寺田みさこさんと踊るらしく、そこで野村宅に泊まった時にi-phoneで録音した野村のピアノの音源を流したいとのこと。どうぞ、とお伝えした。1月27日は関西にいないので行けないのが残念。

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オーストリアグラーツの音楽院でアコーディオンの教授をしているJanne Rättyäがコンサートのプログラムの写メを送ってきた。彼の学生たちが、野村誠の《F and I》を演奏してくれたようだ(この曲、数えられないほどたくさん演奏されている)。Eryk LegonとSzymon Swierzewskiという二人が演奏したらしい。

 

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