野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

タリック・タンバンの照明・音響の打ち合わせ/もう一つの抵抗音楽/逆浄書スコア

8月15日。1945年の8月15日はどれくらい暑かったのだろう?今は本州に向かって台風が直撃しているらしいが、熊本では、台風の気配が全くない。

 

サントリーホールサマーフェスティバル2023も来週開幕。野村誠作曲《タリック・タンバン》の世界初演は8月27日(大ホールでの『Music in the Universe』)。

 

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本日は、それに向けて、照明、音響のオンライン会議。サントリーホールの河野さん、さらに照明、音響のスタッフの方(お名前を聞き逃してしまいました)と入念な打ち合わせ。全部で15あるシーンごとに、舞台上の配置や照明の当たる場所などを確認していく作業で、こちらの意図を汲み取り的確にご意見いただく充実の90分。本番に向けて、また不安材料が一つ減る。

 

お盆休みの里村さんと、ゆっくり話す時間がとれる。里村さんの大学院時代の恩師の西成彦さんが主催した音楽イベントの動画配信のチケットを購入したというので、一緒に見た。こぐれみわぞうさん大熊ワタルさん、近藤達郎さんによる様々な抵抗の歌のライブ。抵抗の歌にも、怒りをぶつけるものもあれば、悲しみを歌うものもある。ちなみに、2020年に開催した『世界だじゃれ音Line音楽祭』に大熊さん、みわぞうさんに出演いただいたことを思い出す。以下の動画にある「ぬいぐるみパレード」は、ゆるい空気が流れるように思うかもしれないが、これもロックダウンで集うことができない状況に対する抵抗である。

 

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城崎国際アートセンターに滞在中のJACSHA鶴見幸代さん、樅山智子さんとオンライン会議。鶴見さん、樅山さんで五線のスコアをコンピュータで作った後、それを野村が手書きで、五線ではなくカタカナでドレミで書かれた楽譜に書き直す、という段取りになった。普通はメモ書きみたいな譜面をコンピュータで浄書するのに、コンピュータで書かれた五線を手書きのメモ書きのような譜面に書き直す。