野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

多国籍美術展/藝大の企画を考える/久々の対面の即興セッション

東京に来た。BUoYと仲町の家で行われているIMM東京の多国籍美術展『わたしたちはみえている 日本に暮らす海外ルーツの人びと』を鑑賞。美術家の岩井成昭さんがディレクター。

 

immigration-museum-tokyo.com

 

海外にルーツを持つ作家の公募展がやっていて、色々面白い。INHOという名前なのかユニットなのか名前も枠組にはまらないアーティストの展示が、「海外をルーツに持つ」という枠組からも外れた感じがして興味を持った。芸大の学生の方で、東大名誉教授の教育学者の佐藤学さんと親しい方がいて、佐藤さんと野村の話もするとのこと。佐藤さんとも長らくお会いしていないが、久しぶりにお話してみたい。

 

別に3人の招待作家(高山明、岩根愛、李晶玉)による企画展があって、岩根さんのハワイの日系人のお墓やお寺やお祭りを映すビデオに目を奪われる。仲町での岩井さんの映像の上映時間とタイミングが合わず、最後の10分くらいだけ見る。不思議なピアノ音楽が使われていて、これは何だろうと思ったら、円光門とクレジットされていて、ああ、東京大学新聞でシンポジウムを企画した彼だ、と思い出す。そう言えば、角野隼斗さんは、来年度の日本センチュリー交響楽団定期演奏会ソリストとして名前あったなぁ。

 

www.todaishimbun.org

 

東京藝大の千住キャンパスにて、屋宜さん、コタロー君、水野さん、リート君と打ち合わせ。1月に藝大の上野キャンパスで、藝大生と野村のコラボ企画を考え中。

 

夜は、だじゃ研(だじゃれ音楽研究会)の活動日。1年半ずっとzoomでセッションして来たが、対面で集まるのは久しぶり。楽器を持って集まって音を出すと、それは驚くべきほど音と音で相互作用が起き、人と人で相互作用が起きる。リモートでも繋いでのハイブリッド開催だったが、セッションも楽しく、話し合いも楽しく、今年の最後にこのような時間が持ててよかったなぁ。