野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アジア音楽祭準備中/近藤聖也の文章/カラー写真が描くオキュパイド・ジャパン/コンサート仕切り直し

野村がディレクターを務める『アジアだじゃれ音Line音楽祭』が、9月12日に行われる。タイのAnant Narkkong、インドネシアのMemet Chairul Slamet、マレーシアのNg Chor Guanほか、アーティストを招いてのオンライン音楽イベント。昨年開催する予定だった『千住の1010人 in 2020年』が形を変えて、『千住の1010人 from 2020年』として継続している。本日は、音まち事務局と2時間に渡るミーティング。

 

aaa-senju.com

 

ミーティングを踏まえて、タイ、インドネシア、マレーシアと色々連絡を取り、少し進む。

 

コントラバス奏者の近藤聖也さんの企画で作曲中の新曲。ぼくは、近藤さんの生演奏を聴いたことがなく、録音などの資料を手掛かりに近藤さんの音楽観などを理解した上で自分が何をつくるかを探している。今日は、彼が3月に行ったリサイタルのプログラムの挨拶文を読んだ。この挨拶文が独特で、この音楽家のこだわりとか、文体の好みとか、そういうものが感じられて、少し創作に向けてイメージが湧いた。曲者であることは間違いない。

 

雨が降り続いた熊本だが、昨日は久しぶりに晴れて、梅干しを干した。今日は曇ってたけれども、日が出てきたので、また梅干しを干した。子どもの頃、夏休みに宮崎の祖父母の家に行った時に干されていた梅干しを思い出す。

 

京都新聞岡本晃明さんの関わっている京都文化博物館での写真展

 

戦後京都の「色」はアメリカにあった!

カラー写真が描くオキュパイド・ジャパンとその後

 

が緊急事態宣言に伴い閉館のため、オンラインイベントを開催とのことで視聴する。太平洋戦争直後の70年以上前の京都の写真も面白いが、当時を知る80代のお年寄りたちが写真を見ながら語る映像が、すごく面白い。と同時に、今の日米関係のこと、戦争のこと、失われた生活や風土、様々なことに思い巡らす。2012年につくったドキュメンタリー・オペラ《老人ホーム・REMIX #2  ー復興ダンゴ》のことを少し思い出した。

 

9月19日に大阪で予定していたコンサートを開催するか延期にするか、について、清水友美さん(ピアニスト)、近藤浩平さん(作曲家)、田口雅英さん(作曲家)とリモート会議。この感染状況だと延期した方がいいな、と日程再調整など。