野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アジアだじゃれ音Line音楽祭/水口囃子

「オルガンの芸術」という本を読んだり、今更オルガンの研究をしつつ、《たいようオルガン》を作曲中。11月3日に世界初演。今月中には書き上げる予定。

 

「アジアだじゃれ音Line音楽祭」に向けて、音まち事務局の西川さん、コタローくん、昆野さん、ヤギさん、永井くんと打ち合わせ。9月12日に開催。「千住の1010人 in 2020年」で昨年5月に招聘する予定だった東南アジアのアーティストたちをコロナで招聘できなくなった代わりに、オンラインでのイベントを計画中。

 

Anant Narkkong(タイ)、Memet Chairul Slamet(インドネシア)、Ng Chor Guan(マレーシア)が参加してくれる予定。2019年に、「千住の1010人 in 2020年」のプレイベントとして、アナン、メメットを招聘した。その際に、メメットのレクチャーを聞いて、熊倉純子さんがメメットの作品のコンセプトに感銘を受けていた。トークでの説明がアーティストや作品を理解する手がかりになることはある。説明過多だと、鑑賞の妨げになることもあるが、日本とは違った文脈で活動している別の国のアーティストの背後を理解した上で鑑賞すると、コンテクスト不明なまま奇異な音楽作品は、全く違う表情を見せてくる。だから、今回は、トークにも力を入れたい。せっかく国際交流基金の助成を得ているのだから、交流の背後にある考えを見せた上で、パフォーマンスをする。そう考えると、東南アジアのアーティストに対するインタビューなどを早めに収録して、それに多言語の字幕などをつけることで、音楽を通した国際交流の背後を可視化する試み。なので、トーク、作品上演、ワークショップを混在させたフェスティバルになる予定。楽しみ。

 

さっそく、チョー・グゥワンと連絡を取り合い、7月18日のオンラインワークショップのために何か準備してもらえることになった。楽しみ、8年前に初めてマレーシアでチョー・グゥワンと出会った時の懐かしの動画を見返した。最後は、ピアノを弾きながら、ぼくがドゥリアンビュッフェの話をして、チョーグゥワンが答えている。懐かしい。

 

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明日から、福岡遠征。子どもと対面で音楽できるのが非常に楽しみ。昨年、コロナで延期になってしまった企画。

 

びわ湖アーティスツみんぐる2021『ガチャ・コン音楽祭』に向けて、水口囃子の資料をお借りしている。DVDだけで5枚。とりあえず、全部、見て、いろいろ研究したい。滋賀県に色々な曳山があるが、水口祭りと日野祭りは、江戸囃子型でアップテンポ。近江鉄道のガチャコンという音と合いそうだなぁ。