野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

原爆小景/バンコクの講演/十和田市現代美術館

8月6日なので、広島に原子爆弾が投下されて76年になる。この日は、自宅にいる限りは、林光作曲《原爆小景》(原民喜の詩)のCDを聴くようにしているが、今日は出先なので聴けないなと思ったが、YouTubeとかで聞けるかもと思い検索すると、いっぱい《原爆小景》があったので聴く。せっかくオリンピック期間中に8月6日があるのだったら、世界中の言葉に翻訳して、この曲を上演して黙祷したらいいのになぁ、と思う。

 

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8月23日の午前中にバンコクのシンポジウムで45分の講演をすることになっていたので、23日の午後に滋賀で打ち合わせを入れていたが、よくよく考えると、バンコクの午前って日本の午後2時まで。アノタイに確認すると、やっぱり日本時刻の13時ー14時だった。できなくもないが、滋賀だと安定したネット環境が確保できるかが確約できないので、別の日に変えてもらえるとベターと伝えると、25日に変更してくれた。そして、講演のタイトルと要旨とプロフィールと写真送ってと言われて、考え始める。要旨を書こうと思うと、内容を考えないといけない。色々、考える。

 

河野有砂さんとのプロジェクトの原稿を推敲して送る。

 

コントラバスの曲のスケッチを続ける。と同時に、『ガチャ・コン音楽祭』に向けて、日撫神社の角力踊りと、水口囃子のリサーチもしたい。とりあえず、今週、角力踊りを研究しよう。コントラバスの曲の中にも反映されるかもしれない。水口囃子は熊本に戻ってからやろう。

 

8月9日まで自主隔離中で、PCR検査陰性なのだが、8月13日から東京でワークショップとコンサートがあり、この仕事が始まる前にPCR検査をしなければならない。10日に晴れて娑婆に出られるようになったら、すぐにPCR検査ができるように、準備。ふうっ。

 

十和田市現代美術館とつなぎ、いろいろ濃密に打ち合わせ。美術館の鷲田さん、中川さん、ダンサーの砂連尾さん、佐久間さん、制作の里村さん、映像の石川さんと。8月8日、9日の公演に向けて。ぼくはリモートで滋賀から参加。夜の美術館の照明をどうするか、映像記録をどうするか、観客とのディスタンスをどうするか、などなど。

 

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今回は、PCR検査が陰性だったが、保健所の指示で8月9日まで隔離になり、公演はリモート出演に切り替わった。十和田に行けなくなり、リモート参加になることで、逆にこの公演の創作プロセスで色々なリモートの実験をし続けたことを思い出した。リモートで参加することの意味を探している。問題行動マガジンのエッセイやzoomセッションを見直して、もう一度、原点に戻ってみようと思う。

 

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