野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

長崎新聞/ガチャ・コン音楽祭どんどん進行中/フィリピンと日本の自転車1000

昨日の島袋くんのパフォーマンスについて、新聞記事になっていて、ぼくの名前も掲載されていた。

 

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 今朝は、「ガチャ・コン音楽祭」の打ち合わせ。びわ湖芸術文化財団の福本さん、山元さん、プロジェクトコーディネーターの野田智子さん、永尾美久さんと。昨日、この4人で近江鉄道沿線の水口周辺のリサーチや地域芸能の水口囃子のリサーチなどしていただき、その報告や、今後の進め方など。さらには、7月11日に申し込みを締め切った「地域コーディネーター’ぐるぐる’育成講座」の話など。あっという間に2時間のミーティング。いよいよ、来週から、ぼくも滋賀入りして、次々に色々な方にあったり、現場を歩いたり、一気に進めていく予定。

 

8月15日に池袋で行うコンサートで、中川賢一さんと連弾をする。Alfred Wongの《2 Gamelan Transcription》を全然練習していなかったことに気づき、しかも、直前は遠征が続くので、今のうちに要練習、ということで、大慌てで譜読み。

 

フィリピンのキュレーターDayang Yraolaから連絡があり、彼女の自転車1000台プロジェクトに作曲で参加することになった。フィリピンの作曲家ホセ・マセダが、1960年代に自動車にスピーカーを搭載して、高速道路を1000台の自動車が音を出しながら走る構想があったらしく、これは実現していないらしい。コロナになって、フィリピンでは、乗合バスなどが感染のリスクが高いため走らなくなり、その代わり急に自転車に乗る人が増えたらしい。そこで、自動車ではなく、自転車に携帯電話などを装着し、音を発しながら走るプロジェクトを考えたそうだ。そして、野村に作曲で関わって欲しいとの依頼。ぼくの作曲した音が、マニラで自転車に乗って、街の中を流れ、ダヤンの作曲した音が、日本で自転車に乗って街の中に届けられる。こんなエクスチェンジができたら素敵だ。話をしているうちに、どんどん色々なアイディアが思いつく。コロナでフィリピンに行けないからこそ、音だけでもフィリピンに行きたい。コロナでフィリピンから来られないから、音だけでも来て欲しい。そして、ロックダウンで籠っていた気分を吹き飛ばすべく、野外でディスタンスをとりながら、音を奏でながら自転車で走る。いいなぁ。

 

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