野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

世界のしょうない2021/ゾウバスの鼻の指揮/問題行動トリオ

今年度の「世界のしょうない音楽祭」の打ち合わせ。豊中市大阪音大、日本センチュリー交響楽団と。昨年度はコロナであったためリモート開催で、最後だけ対面で行い、無観客で動画収録をした。それ以前は、毎回、40名の参加者とプロの音楽家などを加えた60名ほどの大所帯でのワークショップを6回行い、最後には新曲を演奏していた。シタールガムランや三味線やヴァイオリンなどの楽器を貸し出しして、初心者でも参加して、いきなり曲を作って演奏してしまう、はちゃめちゃなプログラム。

 

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「千住だじゃれ音楽祭」は、リモートになり、インターナショナルに活動が広がったが、どうやって千住の地域性を入れていくかも課題になった。「世界だじゃれ音Line音楽祭」のドキュメント映像に、千住の風景を色々盛り込んだりして、ロックダウンのオンラインの世界と外の風景を混ぜた。コロナの状況が続く中、リモートで開催するとしても、庄内という地域性を生かしたプログラムを作りたいし、リモートと対面をうまく混在させられたら嬉しい。この1年で様々な経験や実験をしてきたので、そうしたことを生かせればと思い、色々提案できた。好感触。庄内の色々な場所に行きたくなるなぁ。

 

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荒井良二さんの絵本への《たいようオルガン》を作曲中。今日は、作曲しているうちに、じーんとなって泣けてきて、うるうるしながら作曲しながら踊って歌って過ごした。そして、絵本の中に出てくるゾウバスになった気分で、いつの間にか右腕がゾウバスの鼻になり、歌いながら、鼻が指揮者のように動くのだ。絵本の中では、鼻は特に動いていないが、今日、確信した。ゾウバスは、鼻で指揮をしているのだ。そういうシーンが見えてきた。聞こえてきた。こうなってくると、勝手に作曲が進んでいく。ラララ ラララ。

 

問題行動トリオの打ち合わせ。いよいよ来月には十和田市現代美術館で公演だ。本来は、2020年6月に予定されていた公演。遅れている間に、何度もリモートで十和田と打ち合わせをしたり、実験をしたりして、1年2ヶ月遅れで、ついに実現する。この1年間で培ったものが、どのように公演に反映されていくのだろう?楽しみだ。

 

問題行動マガジン – mondaikodo magazine