野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

一ノ矢さんと四股1000/昨日の初演/日撫神社の相撲甚句/問題行動トリオ十和田公演

今朝の四股1000は、元力士で相撲探求家の一ノ矢さん、作曲家の鶴見幸代さんが琵琶湖湖畔で。ぼくは、リモートで参加。四股の達人の一ノ矢さんと一緒に四股が踏めるのは格別。一ノ矢さんから、股割りのコツなども伝授していただき、股関節を柔らかくするのは股関節だけを柔らかくするのではなく、頭や首や顔や手足、体のあらゆるところをほぐすことでもあるのだなぁ、と思う。また、毎日同じではなく波があるから、一喜一憂せずに、調子が悪い時に無理をせずに、淡々と続けていくことの大切さについても学びが大きい。

 

昨日、大阪で世界初演野村誠作曲《ロイコクロリディウム》上演風景の動画が、ピアニストの西村彰洋さんから送られてくる。なかなかの熱演で、お客さんにもかなり好評だったようだ。嬉しい。また、昨日、米原(滋賀)での野村誠作曲+鶴見幸代作曲を合体させた《初代高砂浦五郎》の竹澤悦子さんの三味線弾き語りによる関西初演の動画も、鶴見さんから送られてくる。これも熱演。自分の作曲した曲がこうして上演されて、それを追体験できるのは嬉しい。

 

びわ湖・アーティスツ・みんぐる2021『ガチャ・コン音楽祭』のフライヤーの校正中。前例のないようなプロジェクトをどんな言葉で説明すると伝わるか、コーディネーターの野田さん、永尾さん、びわ湖芸術文化財団の福本さんとやりとりしながら、少しずつ伝わりやすくなっていく。デザイナーの堤さんが視覚的に整理してくれているのも大きい。いいチームでやれている。

 

米原の日撫神社に伝わる相撲甚句のリサーチ。財団の福本さん、竹村さんがアレンジしてくださり、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)の鶴見さん、樅山智子さん、三味線の竹澤さん、相撲探求家の一ノ矢さんが、角力おどり保存会の方々と会う。ぼくは、リモート参加。江戸時代に彦根藩の井伊家から譲り受けた化粧回しも見せていただく。『ガチャ・コン音楽祭』では、井伊直弼の子孫であるフルート奏者の井伊亮子さんも出演していただけるので、井伊家と日撫神社のつながりを10月31日のクロージングライブのプログラムに入れられてもいいかも。

 

毎年9月の敬老の日に行なっている角力おどりも昨年はコロナで中止。相撲甚句は大相撲の相撲甚句とも共通点が多いし、兵庫県豊岡市竹野に伝わる竹野相撲甚句とも共通点がある。『ガチャ・コン音楽祭』への協力の要請をしたところ快くお引き受けいただけたので、10月31日はすごいことになるかも。

 

その後、十和田市現代美術館の中川さん、問題行動マガジンの里村さん、問題行動トリオの砂連尾さん、佐久間さんと打ち合わせ。8月8日と9日の十和田市現代美術館での公演について。昨年6月に行う予定だったこの公演は、様々なzoomでのリモートコラボの実験を経て、対面とリモートを交差させた形を試行錯誤してきた。詳細はネタばれになるので、これ以上書かないが、砂連尾、佐久間、野村、それぞれが全く違う距離感や関係でお客さんと関わるコロナならではの公演になる。打ち合わせ中、笑いが絶えない。

 

こんなことをしながら、コントラバスの新曲のアイディアが浮かんでくるので、スケッチを重ねている。