7月31日の長栄座伝承会「むすひ」~東西を結び、刻を結び、乾坤を結ぶ~ | 芝居小屋「長栄座」夏のフェスティバル(@滋賀県立文化産業交流会館)で、昨年作曲した《初代高砂浦五郎 高砂浦五郎を賜るの段》の一部が再演になる。ただし、時間が限られていて、一部を抜粋にするとのことなので、どこを演奏してもらうか、全7曲から成る作品を改めて聞き直してみた。これは、竹澤悦子さんの熱演で世界初演された。全部で30分強。同じ相撲甚句を題材でも、地歌三味線のために書くと地歌の音楽になるし、バリトンとチューバのために書くと全く違う特色を活かす作品になるなぁ、と思う。
ボリス・グロイス著(亀山郁夫・古賀義顕訳)「全体芸術様式スターリン」(現代思潮新社)を読了。(少なくともぼくには)読みにくい訳文で、なかなか内容がつかみにくかったけれども、面白かった。ロシアアバンギャルド→社会主義リアリズム→ポストモダニズム、という流れについて、通常考えられるアバンギャルドに対立する概念としての社会主義リアリズムがアバンギャルドを抑圧したという見方と全く違った視点で、アバンギャルドと社会主義リアリズムの親近性から論じていくような独特な論考。
荒井良二さんの絵本に作曲する《たいようオルガン》は7曲目を書いていて、
1 あさがきた前奏曲
2 ゾウバストッカータ
3 賛美歌くさはえてる
4 はたけある音頭
5 DJくもりのくも
6 ビルいっぱい音列
7 あめいっぱい練習曲