《たいようオルガン》の作曲に、日数を割いているのだが、まだ全然終わらない。終わらないのには、理由があって、絵本を前から順番に曲にしているので、全部、作曲しないと終わらない。そして、それぞれのページの世界観が全然違うので、キャラクターの違う曲を何曲も書くことになるのだ。
ここまで書いた部分は、
1 あさがきた前奏曲
2 ゾウバストッカータ
3 くさはえ賛美歌
4 はたけある音頭
5 くもりのくもDJ
の5曲で、今日は6曲目を書いていた。ビルいっぱいの大都会の音楽をどう書くのかを試行錯誤。この絵本の中で出てくる風景の中で、最も太陽の存在感が薄く、人工的なビルが立ち並ぶページ。
6 ビルいっぱい音列
という曲になった。これで、まだ絵本の半分まで来ていないので、全部書いたら、15曲近くになるのかも。
ただただ、ゾウバスが走っていくうちに、風景が変化したり、天気が変化したり、時間が変化する絵本なので、その変化を音楽でしっかり提示したい。それは、ぼくなりの絵本の魅力を伝えたいと同時に、パイプオルガンの音色も七変化して、オルガンの世界の多様さ、音楽の多様さ、世界の多様さ、を伝えたい。多様性と自由について、ずっと作曲している。
世界初演は、11月3日@水戸芸術館。演奏は、石丸由佳さん(オルガン)、小林沙羅さん(ソプラノ、朗読)。超楽しみ。