野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

鍵盤ハーモニカの曲を書きたい

今まで、色々な土地を旅したり、色々な人と出会って音楽をしたり作曲をしたりする日々を日記に書いてきて、そうした体験の欠片を残したいと、このブログをつけてきた。今は、あまり旅もなく、人と会うことも少ない中、毎日の自分の家でのルーティンを日記に書いていると、こんなことを続けることに意味があるのだろうか、とも思えてきたりもする。でも、こうしたコロナ禍の日々に、何を考え何をしたのかも、後になると貴重な記憶にもなるのかもしれないので、まぁ、書いているのだが、なんだか毎日、書くことにそれほど変わりばえがしないような気もする。

 

ポルトガル出身でスイス在住の打楽器奏者のFrancisco Ciprianoが、ぼくの鍵盤ハーモニカの音楽に興味を示し、ソロ曲を演奏してみたいというのだが、「鍵盤ハーモニカ・イントロダクション」は楽譜化していないから、この機会に譜面化しようかと思っていたのだが、また別のアイディアが出てきてしまい、一人の奏者で2台の鍵盤ハーモニカを演奏する曲が思いついてしまう。とりあえず、近々、書いて送ってみて、自分でもレパートリーにしてみたい。

 

鍵盤ハーモニカについて、90年代から色々やってきて、鍵盤ハーモニカで可能なことを様々に実践してきた。近年は、どんどん新しい世代の人が出てきていて嬉しい。南川朱生さんという人が、鍵盤ハーモニカ研究所 という研究機関もやってくれていて、大変嬉しい。よくよく考えたら、鍵盤ハーモニカのための作品をこれまで山ほど書いたけれども、こうした若い世代のプレイヤーが増えていけば、また作曲したい音楽はいっぱいあるし、また作っていきたいなぁ。そして、鍵盤ハーモニカ協奏曲を未だ書いていないから、実現させたいな。

 

9月6日の北斎バンドのコンサートに向けて、箏曲家の竹澤悦子さんとのオンラインでのリハーサル。竹澤さんが実際に箏のパートを演奏していただき、楽譜の解釈について、演奏のニュアンスについてなどなど、いろいろ鋭い質問をしてくださる。こうした遠隔リハーサルも最近では頻繁に行われるようになった。

 

夜は、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)の打ち合わせで、いよいよ9月28日から始まる城崎国際アートセンターでの15日間のレジデンスに向けて、4時間近くに及ぶ話し合い。昨年のJACSHAとヴァイオリニストのコラボの動画はこちら。

 

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