野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ベルハモまつり/女相撲/DIYなど

相撲と音楽に関するプロジェクトを、続けてきた。JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)は、ジャクシャという呼び名にしたためか、やりたい企画は山ほどあるのに、なかなか実現の機会は少ない。その山ほどある企画や、これまでに実現したいくつかの企画のことを本にまとめたい、と思って、4年前のフォーラムのテープ起こしをしている。そして、毎朝、JACSHAとその友人たちで四股を1000回踏み続けて、運動不足を解消すると同時に、相撲への理解を深め、自分の身体を知り、今後の相撲聞芸術の可能性を探っている。今朝も1000回踏み、よい汗をかく。そして、1ヶ月後には、城崎国際アートセンターでのレジデンスも始まる。

 

今日はピアノに向かう時間を長めに取れた。ここのところ、エリオット・カーター著「ハーモニーブック」から任意の和音を選んで即興をする、という遊びをやっている。エリオット・カーターという作曲家の作品を、ぼくは好んで聞かないし、どちらかと言えば、あまり興味を持てない作曲家だ。食わず嫌いはよくないので、彼の「ハーモニーブック」を買ってみて、その膨大な和音のカタログの本をどう読んでいいのか途方に暮れた時もあったが、今では、占いのように、ぱっと開いたページで出会った和音を弾いてみて、そこから即興をし、短いピアノ曲をつくる、という遊びをしている。カーターの音楽や響きは、自分とはほど遠いので、そうしたものと接する時間を1日に少し持つのは、異文化体験。本日も1曲、短いピアノ曲のアイディアスケッチする。

 

北斎バンドのコンサートが約1週間後に迫ってきた。2010年に作曲した「野村誠×北斎」の10曲があり、2012年にそれを下敷きに「北斎漫画四重奏曲」として再作曲/再構成したので、2010年の作曲作品のファイルと、2012年の作曲作品のファイルを開いて確認している。

 

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そのついでに、その時期に作曲した別の作品の楽譜も眺め、ピアノ曲などは、弾いてみた。2009年の「ベルハモまつり」、21曲から成る「福岡市美術館」など弾く。

 

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最近、小沢昭一著の「私のための芸能野史」の女相撲に関する章を読んでいて、これが非常に面白かった。明治に入り、禁じられてしまい、興行ができなくなり、芸能が途絶えてしまったが、当時の横綱にインタビューできるまでの取材の様子も臨場感を持って読む。

 

ウェブ版こどもアートサーカスのアニメーションが古国府薫さんから、音源のミックスが有馬純寿さんから届き、公開に向けて動画と音源の確認中。素晴らしく面白い。

 

友人から借りているインパクトドライバーを返却するので、本日の我が家はDIY祭りに。里村さんと二人、汗だくになりながら作業。玄関がすっきりしたり、服やカバンのかけるところができたり、カフェ部屋に本が並んだり。CDを面だしで飾ったり。いろいろ、物を作りたい気分になる部屋になっていくと、嬉しいし、ワクワクする。