野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

「世界をしずめる 踏歌 戸島美喜夫へ」を完成

暑くて目が覚める京都になってきた。まもなくクマゼミがシャンシャンうるさい夏が来るのだろう。安眠をどう確保するか、心配だ。今朝の「四股1000」では、初めてエアコンを入れた。さすがにエアコンなしで四股を1000回も踏むと、暑さでやられるかもしれない。abema TVで大相撲序二段の中継を見ながら四股を踏んだ。行司の腰が割れているのが印象的で、四股を踏む姿勢にも影響する。

 

新曲「世界をしずめる 踏歌 戸島美喜夫へ」の作曲は大詰めで、今日は一日中、譜面を微修正し続ける。

 

1 万春楽

2 竹川半首(卯杖の舞)

3 浅縹(扇の舞)

4 オベロベロ

5 何そもそも

 

という構成。

 

雷が鳴り響く夕立。子どもの頃に親から、雷が鳴ると梅雨明けと教わった。このジメジメした梅雨が嫌いで、6月に意識的に海外の予定を入れることが多いのだが、今年は新型コロナウイルスで、どっぷり日本で梅雨を味わった。いよいよ梅雨明けかと思うと嬉しいが、猛暑の京都が待っているのも脅威。

 

夜は、だじゃ研(だじゃれ音楽研究会)と「帰ってきた千住の1010人」をオンラインで試す活動。今日は、「フォト グー ラファー」という全くオンラインを想定していなかった曲が、予想以上にZOOMで効果的で、作曲者自身、驚く。さらに、「だじゃれの村祭り」という曲は、行列になってパレードする曲なので、ZOOMでやるのは不可能と思ったが、工夫次第でカーニバル感を出せたことに感動。よくよく考えたら、リアルの世界で一列に並んで行進したら、実は自分の前後の人しか見えない。でも、列の一部になることができる。ZOOMだと列になれないのに、みんなの姿が見える。この状況をうまく利用しながら、2020年のパレードができるのではないか、と考えた。新型コロナウイルスの感染収束の見込みが立たない今、「千住の1010人 in 2020年」を遠隔でバーチャルで、どんな驚愕の実現の仕方をするのか、ぼくたちに課せられた宿題になっている。ステイホームのホームワークは、なかなか難題だが、難題が出現すればするほど、燃える、気持ちが高ぶる。そして、だじゃ研と色々実験すると、難題だと思ったことが、実はなんでもなかったりするんだ、と勇気づけられる。この10年間培ってきたことの成果を今一番感じる。

 

疲れてうたた寝してしまうが、深夜に里村真理さんにまとめてもらった参考文献リストも付け加えて、新曲「世界をしずめる 踏歌 戸島美喜夫へ」の譜面を完成。山本亜美さんに送信。

 

かつて、実際に1010人集まれる時代にやった「千住の1010人」動画はこちら

 

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