野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

雨上がりの都城

昨日まで大雨だったけど、今朝は雨があがった都城にて。本日は、事業発達支援事業所カラーズに再び。また違ったメンバーとワークショップ。こふく劇場の永山さんも見学に来られる。

 

カシオのキーボードを床に置いて即興をしているうちに、徐々ににじり寄ってくる子どもが鍵盤を弾く。小さい子どもなので、弾こうとしてバランスを崩したりして、手や足を鍵盤についてバランスをとる。その鍵盤の持続が面白いので、音色をピアノの音色からオルガンに変えると、ジャーンと音が持続する。子どもによっては起き上がっているのが大変なので、寝転がって参加してもらったりする。キーボードに付属のマイクに興味を示し、気がつくとマイクで鍵盤を演奏したり。うーむ、面白いし、自由だ。太鼓を叩いていると、太鼓の皮に手をあててくる子。手を当てているときと当ててない時で、もちろん太鼓の響きは違う。振動を感じているのか、無意識に触っているのか。いろいろ面白いのだ。途中、演劇のようになったりする瞬間もある。間が面白い。ということで、3日間の滞在終了。コーディネーターの徳永さんと色々打ち合わせ。年明けに来る次回には、いろいろ発展させてできそうな手応え十分。

 

大阪に飛行し、京都に戻る。帰りの道中に、A Polish Renaissanceを読了。20世紀後半のポーランドの作曲の巨匠たち。初期のクラスターの前衛的な作品で知られるペンデレツキも、後半は新ロマン主義的な聴きやすい音楽をたくさん書いたみたいだし、交響曲第三番の爆発的ヒットで癒し系作曲家のように思われるグレツキも、もちろん初期には様々な前衛作品を書いていて、それぞれの作曲家の一断片がたまたま紹介されたり有名になっていたりして、実はいろいろ知らない側面があるものだ、と思いながら読む。いろいろ聞いてみたくなった。アイヴズとメシアンを絶賛した上で、その後の現代音楽は終わっていて興味なし、と言っているグレツキの作品も、いろいろ聞いてみよう。

 

このグレツキの曲も、途中で狂乱のポルカが出てきて、本当にクレイジー

 

Górecki's Kleines Requiem für eine Polka played by the London Sinfonietta - YouTube

 

ポーランド語覚えたい。とりあえず、ジン・ドーブリ!イェステム、マコト!だけ、覚えよう。