野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ヴィブラフォンは鍵盤ハーモニカと似ている

ヴィブラフォン奏者の會田瑞樹さんの来年2月15日のリサイタルのために、新作の委嘱を受けている。今日は、ヴィブラフォンの楽器を説明してもらうために、會田さんのスタジオを訪ねた。

 

楽器の説明をしてもらって驚いたことは、ヴィブラフォンと鍵盤ハーモニカが全く同じ音域だったことだ。音色は全然違うが、どちらも37鍵盤。ヴィブラフォンの独奏曲は、鍵盤ハーモニカ独奏で演奏できる可能性がある。そして、全く違う印象に音楽になり得るということ。そして、會田さんがヴィブラフォンのポータブルさに親近感を持っていて、巨大化したマリンバに比べると、かなり小さい。この点も、ピアノに比べての鍵盤ハーモニカのようでもある。さらには、歴史。20世紀に生まれた歴史の浅い楽器という意味でも、ヴィブラフォンは鍵盤ハーモニカと似ている。

 

と同時に、もちろん、ヴィブラフォンは、インドネシアガムランのグンデルと親戚のような楽器だ。ガムラン音楽を数多く作曲してきたぼくにとって、ヴィブラフォンは、ガムランで経験したことが数多く応用できる楽器でもある。

 

ということで、ヴィブラフォンの曲の作曲のための下準備、完了。実際に作曲に取り組むのは10月になる予定だけれども、今月中にチラシのために作品タイトルを決める予定なので、本日の研究は大いに参考になった。そして、會田瑞樹さんという音楽家と、インドネシアのことだったり、若い世代の作曲家のことだったり、いろいろな話ができたことも大きな収穫。

 

ヴィブラフォン勉強しよう!