野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

イギリスでの発表が、どっかんどっかん受けたらしい

米子に移動し、トリアート地区事業にて、門限ズのえんちゃん(遠田誠)のダンスワークショップを見学。出雲からダンサーの高須賀さんも参加。途中から、ワークショップの音楽を担当することになり、鍵ハモ演奏で参加。米子周辺の様々な面白い人やこどもたちと濃密な交流ができて、嬉しい。来年の「鳥取銀河鉄道祭」に向けて、大きな一歩。

その後、大山の「むきばんだ遺跡」を見学。弥生時代の広大な遺跡で、鍵ハモを吹いて古代を感じてみたりする。また、資料館で復元古代琴も触らせてもらう。なかなか楽しい。この復元琴の演奏をした人の話も聞き、「鳥取銀河鉄道祭」に向けて、何らかの交流が持てると面白いかも。

本日の宿泊先、てまひまに移動。こちらで、ネットに繋ぎ、イギリスのレスターの国際会議「Bringing New Music to New Audiences」にて、ビデオ発表+質疑応答に参加。なんでも、野村のビデオ発表に、イギリスの観客たちは、どっかんどっかん笑いが絶えなかったらしい。最初の質問は、「あなたの音楽にとって、ユーモアは重要ですか?」で、「ユーモアは重要。大阪は、イギリス同様、ユーモアや笑いが大切な土地です。ユーモアは人々をリラックスさせ、シリアスな表現をする上でも欠かせないです」と答える。2番目の質問は、「解体工事のコンサートや、世界のしょうない音楽祭の企画の経緯など」。入場無料で助成金があてられていることなど、企画の経緯を手短に答える。3番目の質問は、「次なるプロジェクトは何?」ということで、まだ取り組めていないのが、オーケストラ楽団員とエレクトロニクスのコラボ。レスターのジョン•リチャーズの「Dirty Electronics」とコラボしたい、と答えると、リー・ランディーが、「いや、ぼくのサンプリング音楽とやろう」と答える。最後に、「君が来れなかったのは、本当に残念だったが、それでも君のスピリットは会場に溢れていると、会場から声があがっているよ。本当にありがとう。」と満場の拍手喝采によって、歓迎された。とりあえず、責任を果たせてよかった。

夜は、「南部夜市」を見に行く。ここで祭りなんてやっているのか、と思うような人気のない街頭もない真っ暗闇の山道を進んだ先に、車が数十台止まっていて、突如、祭りが現れる。エスニック料理の店が何店も出店。焚き火。バンド演奏。我が友チャンキー松本さん作の「大山ワワワ音頭」も踊った。

遠田誠さん、木野彩子さんというダンサーたち、そして、鳥取銀河鉄道祭事務局の野口くんと語り合う夜。