野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

稽古と録音と展覧会と作曲

「ぶつかりピアノ」に向けて、朝稽古(四股とかてっぽうではなく、ピアノの稽古です)。「相撲聞序曲」、結構ややこしいのです。自分で作曲しておきながら、作曲したのは3ヶ月前で、3ヶ月前のことは、詳細には覚えていないので、あれっ、ここのリズムこうかぁ、この和音こうかぁ、と譜読みの間違いがないか再チェックしないと、意外にトリッキーなところあり、弾きにくい、覚えにくいところがあり。汗が出る曲。稽古っぽくはある。

その後、某作曲家から、作曲したピアノ小品をレコーディングしたいと言われて、譜面を見せていただき、自宅のピアノで演奏し録音。

午後は、明日からの遠征に備えての荷造りと、ピアノの稽古。

夕方、アートスペース虹で、國府理「水中エンジン」展をやっているのを見に行く。軽トラックのエンジンを水中に沈めて稼働させる展示。原発事故から発想した作品。國府さんが永眠されてから3年になるけれども、彼のことを思う人々がいて、今もこうして彼の作品が生き続けている。

帰宅後、「ぶつかりピアノ」のための新作の作曲作業の後、片岡祐介さんと打ち合わせで、宮内康乃作品と松平あかね作品の譜面を検討し、その後、宮内さんと打ち合わせ。

いよいよ荷造りをせねばなのですが、筆ペンを買いに行き、ひとまず、筆ペンで新作の譜面を書き始める。ダリオに触発されて絵の具を買ってしまう人がいるように、ぼくも何か触発されたのですが、相撲だし、片岡祐介だし、筆ペンかなぁ、と。片岡氏の「ギャング」という作品も、冒頭部分は筆ペンで記譜されているのです。

ということで、明日から東京遠征。

いよいよ「ぶつかりピアノ」は、来週です!!!!
http://www.monten.jp/RAF3