野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ぶつかりピアノ 公募参加者たち

明日の「ぶつかりピアノ」千秋楽に向けての稽古でした。

13時ー14時半が、公募参加の福原信貴さんと課題曲(野村誠作曲「相撲聞序曲」)の稽古。何度も何度も、ぶつかり稽古をして、パワー全開の演奏になっていきました。福原さんは、野村のCDブック「路上日記」を読んでいたり、P−ブロッのライブなども観に来たこともあり、社会人ピアノサークルの会員でもあります。

14時半ー16時が、公募参加の中村桃子さんと課題曲(野村誠作曲「相撲聞序曲」)の稽古。こちらは、アップテンポで、舞曲としての解釈で演奏しようということで、また全然違う演奏になりました。中村さんは、楽譜を見てピアノを弾くのは25年ぶりくらいとのことでしたが、ピアノが大変上手で、25年ぶりとは到底思えない名演でした。

16時ー18時は、公募参加の高田有香子さん、森下雄介さん、林葉月さんとの即興レッスン。片岡祐介さんもここから練習に登場。高田さんは、ピアノの先生で、NHKの「あいのて」で野村を知り、幼児に音楽レッスンをする参考に野村+林加奈鈴木潤著「音・リズム・からだ」という本を使っているとのこと。即興演奏を人前でするのは初めてらしいですが、大変耳がよく反応もよく、和風になったり、色々なモードも駆使した素晴らしい演奏で、明日の本番も楽しみなのです。森下さんは、トランペットなどで即興演奏をし、千野秀一さんの即興ピアノワークショップにも参加。椅子を使わずに立ってピアノを演奏。激しいフリーインプロから、静かな繊細な音色まで。林葉月さんは、小学校でピアノを習い始めて「ちょうちょ」までやったら、引っ越してやめてしまったので、それ以来、何十年もピアノはほとんど弾いたことがない。これも、片岡氏の絶妙な返しで、ニュアンスたっぷりの見事な即興セッションに。

休憩の後、19時から、野村の新曲「相撲の譜」をリハーサル。通してみて22分かかったので、おそらく本番は、25分くらいかな。作曲家の宮内康乃さん立ち合いで、宮内作品の練習。最後に、松平あかね作品の練習で、特に序の口ー幕下までを確認。21時すぎまで、みっちり稽古。

その後、夕食を楽しみながら、作曲とか記譜について、いろいろなやりとりをして、24時にホテルに戻って、あまりにクタクタなのでマッサージを頼み、就寝。