野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

旅する音楽

3月27日のコンサートの会場を再び下見。会場の音響、ピアノの状態などを確認。調律師の方に電話でピアノの状態を説明後、京都に戻る。

箏曲家の竹澤悦子さんと電話で打ち合わせの後、譜面を手直しして、竹澤さんに「すってんころりん幻想曲」の譜面を送る。

インターネット上に、Ethan Lechnerという人の書いた「Composers as Ethnographer:difference in the imaginations of Colin McPhee, Henry Cowell, and Lou Harrison」という博士論文のPDFを見つけて、読み始める。20世紀前半にバリに住んだコリン・マクフィー、アメリ実験音楽の祖であり民族音楽の紹介者でもあったヘンリー・カウエル、ジャワ・ガムランの作品も数多く書いているルー・ハリソン。3人を巡る論考を読むのは、なんとも楽しい。8年前にアメリカでこの論文を書いたピアニスト/民族音楽学者は、ジャワにも住んだことがあるらしい。興味深いなぁ。

ちなみに、コリン・マクフィーについての小沼純一さんの本、お薦めですので、読んだことない人は是非どうぞ。

魅せられた身体―旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代

魅せられた身体―旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代