朝から旅館にて、「踊れ!ベートーヴェン」に挿入する「だじゃれ」部分の作詞をする。この部分は、ワークショップで一緒に作りたかったのですが、とてもその時間がないので、作りました。しかし、題材になったのはメーリングリストで集まっただじゃれ。それを盛り込んで、ラップのような唱え歌が完成。97年に宇治の子ども達と作った「口クンダン」以来の新バージョンです。小沼純一さんが「サウンドエシックス」で上演の度に変更が加えられていく曲と書いてくれている「踊れ!ベートーヴェン」は、今でもこうやって変化し続けています。
- 作者: 小沼純一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2012/11/19
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
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本日は、みっちり一日リハーサルでした。メメットのガンサデワの曲を「だじゃれ音楽研究会」を中心とするメンバー20名で演奏。だじゃれ音研、腕をあげていて、即興も演奏も自在なビッグバンドになってきています。そして、ガムラン曲「トイレにいっといれ」が本当に美しい響き。ぼく、やっぱりジャワガムラン好きです。そして、ジャワ・ガムランは懐が深く、だじゃれ音楽とも相性が良いのです。だじゃれ音楽「ケロリン唱」もリズムと響きが美しくって、楽しい。
そして、「踊れ!ベートーヴェン」。今回は、「だじゃれ音楽研究会」の声と手拍子、東京芸大のガムラン部、東京音大のガムラン、鼓(小川ミカコさん)、三味線(松沢ユサさん)、トイピアノ+鍵ハモ(野村)が加わったバージョン。スレンドロの楽器だけなので、後半のペロッグのところができないとは言え、前半部分だけでも随分とボリュームがある曲です。17年前の自分が書いた曲ですが、本当に真っ直ぐでエネルギッシュに生きようとしていたんだなぁ、と感じる曲です。
それにしても、昨日の箏の松沢さんといい、今日の鼓の小川さんといい、演奏技量も高いだけでなく、柔軟でオープンなのでしょう。日本の若手邦楽家は期待が持てるなぁ、と思います。
そして、メメット・チャイルル・スラマットの新曲「Senju」。これを20人ものビッグバンドで演奏しました。ガムラン、チューバ、ユーフォニウム、チェロ、ピアノ、クラリネット、サックス、手作り木琴、鍵ハモ、パーカッション、ベース、鼓、箏など。メモのような譜面ですが、結構厳密で複雑であり、アバウトでもある。この音楽をメメットが指揮をします。メメットの指示を訳して練習していると、練習時間が足りなくなってしまうので、途中でメメット巨匠にはお休みいただき、その間、ぼくが指揮者をして練習を進め、最後にメメットに指揮をしていただきました。この曲はコンサートの最後を飾る演目になると思います。
いよいよ明日、「メメットを藝大に歓迎だい!」が開催されます。
http://aaa-senju.com/nomura